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意外と知られていない「皮脂の3つ目の役割」

乾燥肌
スタッフきくい
乾燥が進んだ11月も、ノンオイル製品がよく出ましたね。
スタッフ西川
ニキビ・炎症・毛穴トラブルは、全部皮脂のせい!油分は排除だ!
医学博士
まぁまぁ西川君、皮脂も大切な働きを担っているんですよ。

皮脂分泌の少ない方はもちろん、皮脂が憎いっ!という方も、今一度、皮脂の役割を再確認してみませんか?

皮脂の3つの役割

医学博士
西川君、皮脂の役割を3つ挙げて下さい。
スタッフ西川
「水分の蒸発を防ぐ」「お肌をやわらかく保つエモリエント効果」・・・?
スタッフきくい
「お肌を弱酸性に保つ」ですか?
医学博士
さすがきくいさん!正解!

お肌が弱酸性に保たれている状態では、雑菌が繁殖しにくく、お肌の常在菌の環境も守られます。

皮脂の分泌の少ない方の場合は、この機能が低下していますので、お肌がアルカリ性に偏りがちで様々なトラブルの要因となっています。

スタッフ西川
皮脂の分泌が少ないことが、トラブルの原因になり得るとは!

「ワセリン」や「スクワラン」だけでは補えないもの

医学博士
皮脂分泌の少ない方は、油分を何で補ったらいいでしょう?
スタッフ西川
敏感肌の方は、低刺激の「ワセリン」じゃないですか?
スタッフきくい
「スクワラン」はお肌に良いって聞きます。
医学博士
どちらも悪くはないのですが、お肌を弱酸性に保つ働きがないのです。

皮脂の主な成分の1つである「スクワン」は酸化されやすいですが、酸化されにくい「スクワン」を使うことで、活性酸素の発生を抑えることができる点は、優秀なオイルです。

皮脂の成分
トリグリセリド(25%)
脂肪酸(25%)
ワックス類(22%)
スクワン(10%)
モノ・ジグリセリド(10%)
コレステリルエステル(2.5%)
コレステロール(1.5%)
その他(4%)

皮脂分泌が十分な方は、皮脂が酸化されてしまう前に軽くふき取り、代わりに「スクワラン」などを含んだ酸化されにくいオイルを少量補うのは良いと思います。

しかし、スクワランやワセリンにはお肌を弱酸性に保つ働きはありませんので、皮脂分泌の少ない方が、これだけを使用しているというのは、ちょっとお勧めできません。

皮脂分泌の少ない方におすすめ「オイルの条件」

スタッフきくい
皮脂の何が肌を弱酸性に保ってくれるんですか?
医学博士
いい質問ですね、それは脂肪酸です。

脂肪酸はトリグリセリドやワックス類がお肌の上で加水分解されても生じますので、これらの成分を含んだオイルを塗るのがお勧めです。

オイルの成分でパルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸を多く含んだトリグリセリドが主成分の植物油が入手しやすく良いのではないでしょうか。

マカデミアナッツオイルは脂肪酸組成が皮脂によく似ていると言われていますよ。

オイルを選ぶ際の注意点

どなたにもオイルをおススメするワケではありません。

・脂漏性皮膚炎の方など、脂肪酸などの油分で炎症を起こしてしまう場合があります。

スタッフ西川
皮脂分泌が多く、油分に対してトラブルのある方は、やはりオイルは避けた方が無難ですね。

▶ 脂漏性皮膚炎の方のスキンケアのポイントは「油分を避ける」こと

▶ 油分が合わない方のスキンケア方法とおすすめの商品はこちら

 

・毛穴の開きやニキビが気になる方は、オレイン酸などの「不飽和脂肪酸」が毛穴の内部で刺激となって炎症や角化の異常を引き起こすと言われています。

スタッフきくい
できるだけ「飽和脂肪酸」の含有量の高いオイルを選びましょう。

 

・オイルに含まれる不純物はお肌への刺激となりますので、できるだけ不純物の少ない化粧品グレードのオイルを選ぶことをお勧めします。

スタッフ西川
食用のオイルや、食品グレードのオイルはお勧めしません。

いかがでしたか?

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