シェルシュールでは、脂漏性皮膚炎でお悩みのお客様からのご相談を多く頂いておりますが、このようなお気持ちを伺っておりました。
- 皮膚科ではスキンケアの相談ができない
- 脂漏性皮膚炎を知らない人が多く、理解されないことが多い
- いろいろな方のリアルな体験から、自分に合うケアを見つけたい
そこで、脂漏性皮膚炎と診断された、もしくは診断はされていないが症状が酷似していると感じている、84名の方にアンケートのご協力を頂きました。
とは、皮脂分泌が盛んな部位に起こる湿疹で、フケ(鱗屑)や赤み、かゆみを伴う皮膚炎です。
皮膚に常在するマラセチアという真菌が、皮脂を分解して炎症を起こすことが一因と考えられています。
脂漏性皮膚炎は、完治が難しいですが、適切な治療とケアで症状をコントロールすることができると言われています。
- 脂漏性皮膚と医師から診断された方のほか、自己診断の方にもご回答頂いております。
- 個人の体験であり、その治療法や化粧品の効果を保証、または特定の治療法や化粧品を否定・中傷するものではありません。
- 治療法や化粧品などを試す場合は、必ず主治医と相談の上、慎重にご判断下さい。
- 脂漏性皮膚を疑う場合は、まず皮膚科を受診されることを強くお勧め致します。
- このアンケートはシェルシュールのお客様を中心に回答いただいたため、結果に偏りがございます。ご了承ください。
アンケートの結果は、4回に渡って公開する予定ですが、1回目の今回は、脂漏性皮膚炎発症から、皮膚科での診断・治療についての体験をお伺いしました。
脂漏性皮膚炎の発症
脂漏性皮膚炎の症状が出始めた年齢

年齢による差はあまりないようですが、比較的、30代~40代の方に多いようです。
また、今回はご自身の発症年齢をお聞きしましたが、お子さんがいらっしゃる方は、赤ちゃんが新生児~3か月くらいの月齢の時に「乳児湿疹」と診断された方もいらっしゃるかもしれません。乳児湿疹の1つに、乳児脂漏性湿疹というものがあり、大人の脂漏性皮膚炎と同じものです。
脂漏性皮膚炎歴

10年以上の方が一番多く、脂漏性皮膚炎を完治する難しさを改めて感じました。

「10年以上」とご回答いただいた全ての方が「10年間ずっと皮膚炎が酷い状態」ではないかもしれません。カウンセリングでお話を伺っていると、うまく付き合えるようになって、体調が悪い時等だけ症状が出る、という方も多いです。

そうですね、脂漏性皮膚炎のゴールは「完治」ではなく、「改善」と捉えることが、うまく対応していくポイントかもしれません。
脂漏性皮膚炎の症状が出ている部位
その他:わきの下、あご(口の下)、鼻の下、眉間、こめかみ、目の周り、顔の下半分から首、胸元にかけて、まぶた、鼻の穴入り口、まつ毛、ほうれい線、目頭

皮脂分泌が盛んな部位に起こる脂漏性皮膚炎ですが、それが裏付けられるような結果となりました。
脂漏性皮膚炎の症状
その他:ヒリヒリ、腫れ、ニキビ
脂漏性皮膚炎になる前の肌質
その他:子供の頃なので覚えていない、ニキビができやすい

日本人の4~5割が、脂漏性素因をもつと言われています。
脂漏性素因:脂漏部位に皮膚炎が起こりやすい皮膚の体質
脂漏性皮膚炎の症状が出始めたきっかけ
その他:美容院でカラー剤、酷暑、温度差、加齢による皮脂量の増加、日焼け、汗

脂漏性皮膚炎は、明確な原因が分からないことが多いですが、スキンケアについて心当たりのある方が多く、内容も多岐にわたるので、詳しくご紹介します。
スキンケアが合わなかった
・化粧品やスキンケアを変えた
・スキンケアの成分が合わなくなった
・拭きとり化粧水を使いはじめた
・中学生になりスキンケアを始めた頃から

テカテカベタベタが嫌で、サラッとなるスキンケアとメイクをしていたら、乾燥しすぎて肌バリア機能が崩壊したことがきっかけだと思います。
・スクワランを使った
・油分多めの美容液
・合わないスキンケア(高級クリーム)とクリームファンデ

脂漏性皮膚炎が起こりやすい方が、油分たっぷりの保湿をすると悪化しやすいので、保湿の仕方が合っていなかったのかもしれません。
やり過ぎスキンケア
・毛穴クレンジングのしすぎ
・塩でマッサージ
・過度なピーリングケア
・スキンケアのしすぎ
・過度なスキンケア
・過度な洗顔

塩でマッサージやピーリング、洗顔のし過ぎは、バリア機能の低下に直結し、炎症が起こりやすくなりますね。
やらな過ぎスキンケア
・肌断食
・角質培養
・朝洗顔時、素洗いのみ、洗顔剤無し&水洗顔で発症
・入浴や洗顔を行わない時期があった
・洗顔料を使わない洗顔を一定期間行なったため

肌断食:水分を補わないことにより、肌が脂を出すことを頑張ったようで、脂性肌に傾き、ある日突然脂漏性皮膚炎になりました。

約20年前の話です。
もともと敏感肌で軽い赤みには悩んでいましたが、ネットで見た界面活性剤が悪!あれもこれも発がん物質!のような考えに傾倒してしまい、スキンケアから界面活性剤やパラベンを排除し、化粧水はオーガニックの芳香蒸留水、オーガニックのホホバオイルでフタ、というような感じです。そしたら肌のバランスが崩れたのか、人生で一番肌がボロボロになってしまい、皮膚科で脂漏性皮膚炎と診断され、漢方と塗り薬を処方されました。
ここに上がったスキンケアが間違っているということではなく、個々人のお肌に合わなかった、という一つ一つの体験であり、一般化はできませんが…

インターネット・SNSでは、過激な情報で興味を引くため、極端なスキンケア方法や、恐怖心をあおるような情報が多いですが、正直首を傾げてしまうものが多いです。
そのスキンケアが、敏感肌を作っているかもしれません。

シェルシュールは、敏感肌の方のためのスキンケア化粧品を開発しておりますが、それと同じくらいの熱量で、ご自身で敏感肌を作らないための、皮膚科学に基づいた正しいスキンケア情報を発信し続けなくては!
アンケートの集計をしながら、気持ちを新たに決意いたしました。
脂漏性皮膚炎に関する情報収集は?
皮膚科での診断・治療・投薬
皮膚科に行こうと思ったきっかけ
その他
何軒の皮膚科を受診しましたか
皮膚科での診断結果

脂漏性皮膚炎は、ニキビを伴うことも少なくありません。
*このアンケートは、脂漏性皮膚炎と診断された方だけでなく、もしくは診断はされていないが症状が酷似していると感じている方にもご回答頂いております。
その他
処方されたお薬(内服・外用)や治療
その他
皮膚科での、スキンケア・日常生活のアドバイス
1.スキンケアのアドバイス

その他、洗顔のアドバイスも多かったので、ご紹介します。
その他のスキンケア・アドバイス
2. 日常生活のアドバイス
その他:体調を整える、サウナNG、温度差、刺激物などを避ける、ビタミンをとる
脂漏性皮膚炎が頭皮に発症されている方も多いことから、髪や頭皮に関するアドバイスもありました。

また、診断や治療・投薬以外の、アドバイスや相談等はあまりなかった、とする回答も見受けられました。
今回のアンケートの結果は以上です。
次回をお楽しみに!
脂漏性皮膚炎でお困りの方、些細なことでも、変化のきっかけが欲しい場合でも、お気軽にご相談くださいませ。

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