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敏感肌さんにはコレ!ビタミンC6種を医学博士が比較解説

ビタミンC6種解説成分徹底解説
お客様
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アスコルビン酸、APPSとかVC-IP?誘導体?…ビタミンCはどれを選べべばいいの?

お客様
お客様

お肌に効きそうだけど、刺激になりそうで…敏感肌でも使えるビタミンCってあるの?

医学博士
医学博士

この記事では、敏感肌美容液を手掛ける医学博士が、化粧品によく配合されている6種類のビタミンCの特徴を説明し、さらに敏感肌の方向けに、ビタミンC選びのポイントを解説します。

ビタミンC6種類:特徴一覧表

ビタミンCとは

ビタミンC豊富なレモン

ビタミンCは、美肌効果がある成分として知られており、次のような効果が期待できます。

ビタミンCの美肌効果

  • 抗酸化作用…細胞を紫外線などの酸化ダメージから守る
  • 皮脂分泌抑制効果…毛穴の詰まりやニキビを予防する
  • メラニン生成抑制作用…美白作用
  • コラーゲン生成促進作用…シワやたるみの予防改善

しかし、ビタミンCは不安定な成分で酸化しやすく、そのまま肌に塗布しても浸透しにくいという欠点があります。

そこで、ビタミンC(ピュアビタミンCとも呼ばれる)にさまざまな物質を結合させた、「ビタミンC誘導体」が使用されるようになりました。

ビタミンC誘導体は、肌への吸収が容易でより安定しており、角質層への透過性を高める効果があります

ビタミンC1種と誘導体5種・比較表

ビタミンC6種一覧表

刺激は製品に配合された時の濃度や、一緒に配合される成分によっても大きく変わりますので、参考程度にご覧ください!

アスコルビン酸の割合とは?

この表にある6つのビタミンCは、ビタミンC以外は、ビタミンCを他の分子と結合させて作られたビタミンC誘導体です。そのため、ビタミンCであるアスコルビン酸の割合は、100%未満になっており、その割合を示しています。

例えば、VCエチル(86.2%)とVC-IP(15.6%)がどちらも3%配合された美容液があったとして、単純にお肌に塗れるビタミンCの量で換算すると、VC-IPはVCエチルの5分の1の量のビタミンCを塗っていることになります。

分子量とは?

分子の大きさを表す単位です。数値が小さい方が、分子の大きさも小さくなり、お肌に浸透しやすくなります。

角層や基底膜を透過できる分子量の目安は、健康な肌だと600くらいまで。

バリア機能が低下していたり、アトピーや傷がついている肌の場合は800~900くらいまでです。

ビタミンC 6種類の特徴

ビタミンC・ビタミンC誘導体 6種比較表

1) ビタミンC

不安定な成分で酸化しやすく、そのまま肌に塗布しても浸透しにくいという欠点があります。

化粧品表示名:アスコルビン酸

アスコルビン酸の割合:100%
分子量:176.1
即効性:★★★(そのまま効果を発揮)
浸透力:
持続力:★
敏感肌におススメ度:

2) VCエチル(愛称)

ビタミンC(アスコルビン酸)にエチレン(エチル)を結合させた水溶性のビタミンC誘導体です。

化粧品表示名:3-O-エチルアスコルビン酸

アスコルビン酸の割合:86.2%
分子量:204.18
即効性:★★★
浸透力:★★★
持続力:★★★
敏感肌におススメ度:★

3) VC-IP(愛称)

ビタミンC(アスコルビン酸)とヘキシルデカン酸のテトラエステルで、油溶性のビタミンC誘導体です。皮膚においては、酵素によってアスコルビン酸に変換されます。

化粧品表示名:テトラヘキシルデカン酸アスコルビル

アスコルビン酸の割合:15.6%
分子量:1129.76
即効性:★
浸透力:★★★
持続力:★★★
敏感肌におススメ度:★★

4) リン酸アスコルビルMg

水溶性のビタミンC誘導体です。細胞膜に存在するホォスファターゼによりアスコルビン酸に分解され、アスコルビン酸として効果を発揮します。

化粧品表示名:リン酸アスコルビルMg

アスコルビン酸の割合:61%
分子量:289.5
即効性:★★
浸透力:★★
持続力:★★
敏感肌におススメ度:★

5) 3-ラウリルグリセルアスコルビン酸

ビタミンCとグリセリンを融合した、保湿効果の高い、両親媒性(水にも油にもくっつく)のビタミンC誘導体。

最大の特徴は、他のビタミンC誘導体と違ってセラミドを増やすことです。また、皮膚の神経線維が伸びるのを抑えることも大きな特徴です。美白効果もあると言われています。

化粧品表示名:3-ラウリルグリセルアスコルビン酸

アスコルビン酸の割合:42.1%
分子量:418.5
即効性:★
浸透力:★★
持続力:★★★
敏感肌におススメ度:★★★

6) APPS(アプレシエ)

リン酸型ビタミンC誘導体にパルミチン酸が加えられて親油性を向上させた、両親媒性のビタミンC誘導体。

化粧品表示名:パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na

アスコルビン酸の割合:31.4%
分子量:560.0
即効性:★
浸透力:★★★
持続力:★★
敏感肌におススメ度:★★

医学博士にビタミンCのこと聞いてみた

医学博士のレクチャー

ビタミンCの「浸透」は何で決まる?

基本的に分子量が小さければ浸透しやすいのですが、それ以外にも分子の形状、疎水性・親水性の程度や分子内の分布、分子がクラスターを形成している場合はその大きさ、イオン性など様々な要因でかわってきます。

また、化粧品では同時に配合している成分との相互作用などにも左右されます。

医学博士
医学博士

ざっくりと、分子が小さくて、親油性の部分を持っているものが浸透しやすいかな~くらいのイメージで持っていれば良いかもしれません。

敏感肌におすすめのビタミンC濃度は?

医学博士
医学博士

ビタミンC、各ビタミンC誘導体によって異なりますが、目安としては数%以下が良いでしょう。

美肌や抗シワで即効性を求めた、高濃度のビタミンC美容液等は、刺激や負担になるため、敏感肌にはおすすめできません。

低濃度でも、毎日継続してビタミンCをお肌に補うことで、お肌の治安を保ちながら、美肌効果を求めていくことができます。

中村
中村

筋トレや食事療法と同じで、毎日少しずつ、長期間継続することで、大きな効果につながっていきますよ!

結論:敏感肌におススメのビタミンCはこれ!

医学博士
医学博士

敏感肌の方がビタミンCの美肌効果を求めるなら、これ一択です。

3-ラウウリルグリセリルアスコルビン酸
お肌のバリア機能を強化したり、敏感さを改善する効果もあるビタミンC

3-ラウウリルグリセリルアスコルビン酸をすすめる理由は?

美白などの機能が期待できるような、高濃度のビタミンCやほとんどのビタミンC誘導体は、刺激を感じやすいので敏感肌にはおすすめできません。

ただし、この3-ラウウリルグリセリルアスコルビン酸は、比較的低濃度で敏感肌向けの効果があるのでおすすめ!

このビタミンC誘導体は、お肌のバリア機能を強化したり、敏感さを改善する効果が期待でき、保湿型ビタミンC誘導体とも呼ばれています。

もちろんビタミンCとしての効果もあり、メラニン産生抑制効果に関しては、美白成分として知られているアルブチンの10分の1の量で、アルブチンと同等の効果が得られるというデータがあります。

アルブチンを化粧品に高濃度で配合されるときはだいたい1%くらい配合されるので、このビタミンCなら大体0.1%強くらいで同程度のメラニン産生抑制効果が期待できます。

スタッフ西川
スタッフ西川

敏感肌向けだから効果が弱い、じゃない♪

中村
中村

シェルシュールでもビタミンC誘導体の入った美容液がありますが、使えるか不安になったら、どうぞお気軽にLINEでご相談くださいね!

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