お客様のお悩みを伺っていると、食品からビタミン等の栄養をしっかり摂取して頂くことも、とても大切だと感じます。
今回は、口内炎で喋れない西川君に代わって、管理栄養士のきくいさんと、お肌に大切な栄養素「ビタミンB6」についてお話ししましょう。
ビタミンB6を食品で摂取する
ビタミンB6(ピリドキシン)とは
管理栄養士のきくいが解説します!
ビタミンB6は、お肌や筋肉など、人体のたんぱく質を構成するアミノ酸の代謝に深くかかわっており、皮膚や粘膜の健康を維持する大切な栄養素です。
欠乏すると湿疹、脂漏性皮膚炎、口角炎、舌炎、神経炎等が生じます。
皮脂のコントロールに関わるビタミンB2と共に欠かせない栄養
ビタミンB6は欠乏する?
ビタミンB6は腸内細菌からも作られ、通常の食生活では欠乏することは少ないですが、偏った食生活等をされている方は注意が必要です。
また、抗生物質を長期的に服用されている方は腸内細菌に乱れが起きやすく、注意が必要です。
ビタミンB6の推奨摂取量と目安
- 成人男性:1.4mg/日
- 成人女性:1.1mg/日
(マグロのお刺身換算で15切れ程度)
気になる方は、以下を意識してみて下さいね。
・ビタミンB6は肉やレバー 赤身魚に多い
・ビタミンB6は水溶性で煮汁に溶け出しやすいので、汁まで飲めるメニューだと効率的
なお、上限は45mg/日(成人女性)となっていますので、サプリメントなどで摂る場合には気を付けましょう。
参考までに、ビタミンB2を多く含む食べ物もご紹介いたします。
・レバー
・うなぎ
・納豆
・卵
化粧品でビタミンB6を補う~ビタミンB6誘導体~
ここからは医学博士の高岡が解説します。
お肌に欠かせないビタミンB6は、水溶性のビタミンですが、熱や光、酸化などに弱く、壊れやすいという特徴をもっています。
そのため化粧品には配合しにくい成分なのですが、熱や酸化に安定なビタミンC誘導体と同様に、ビタミンB6誘導体というものがあります。
ビタミンB6誘導体はビタミンB6に脂溶性の物質(イソパルミチン酸やジカプリル酸など)を結合させたもので、安定性や皮膚への浸透性がとても向上しています。
たとえばイソパルミチン酸が結合したトリスヘキシルデカン酸ピリドキシンは、フィラグリンという天然保湿因子(NMF)のもとになるたんぱく質の生産量を増加させ、保湿力を高めることが知られています。
人気記事ランキング