こんにちは、セラミド化粧品メーカーDSRの西川です。
DSRの看板商品と言えば「モイスチャーマトリックス」シリーズ、
ですが、こちらでお仕事をさせて頂くようになりましてから、
映画「マトリックス」と「モイスチャーマトリックス」は何か関係があるのかな?
ということが、ずーっと気になっておりました….あ、古いですね、すみません。
「社長!モイスチャーマトリックスと映画マトリックスは関係あるのでしょうか?」
「うーん、関係があると言えばあるし、ないと言えばない、かな…..。」
どっちなんですか〜〜〜〜!と話を聞いていたら、
いつの間にかセラミドが乾燥肌になぜ効くのか、という話に。すると、
「西川君、この話をもとに初めてでも分かりやすいセラミドの記事書いて。」
というムチャ振りが出た、という流れです。
乾燥肌はセラミドが不足しがち だからセラミドを補えばいい
さて、セラミドが乾燥肌に効くのは、
乾燥肌はセラミド不足で起きていることが多いからです。
セラミドは、加齢やストレス、洗顔や摩擦でも減ってしまいますし、
もともと不足しやすい肌質の方もいます。
- セラミドは人間の肌にもともとある成分で、水分の蒸発を防ぐバリア機能を大きく担っている。
- 乾燥肌はセラミド不足で、バリア機能が低下していることが多い。
- だからセラミドを肌に補うことが大切。
この仕組について少し詳しくご説明させて頂きます。
バリア機能って何ですか?
お肌にはもともと2つのバリアがあります。
第1バリア【皮脂膜】
お肌表面の乾燥を防ぎ、微生物などが繁殖しにくい弱酸性の環境に整える
第2バリア【角質細胞間脂質、天然保湿因子】
お肌の水分を保ち、微生物の侵入や外部の刺激からお肌を守る
お肌の乾燥に悩まれる方は、
特にセラミドなどの角質細胞間脂質が足りていないことが多いのです。
例えるなら、角質細胞がレンガで、角質細胞間脂質がセメント。
乾燥肌はそのセメント、角質細胞間脂質が足りていないんです。
セメントがスカスカだと、肌の水分がレンガである角質細胞の間を容易に通り抜け、
蒸発して行ってしまうんですね。
セラミドって何ですか?
セラミドは、肌を乾燥から守る、角質細胞間脂質のエースで、
私の、皆様の肌に、元々ある成分です。
角質細胞間脂質は、セラミド、コレステロール、脂肪酸などが主体で、
その重量比は、
- セラミド:40~60%
- コレステロール:20~30%
- 脂肪酸:20~30%
と言われています。
角質細胞間脂質は「ラメラ構造」という層状の構造を形成して、
バリア機能維持に非常に大切な役割を担っています。
下の図をご覧ください。角質層のバリアのイメージ図です。
丸で囲った部分がラメラ構造のイメージ拡大図となります。
水になじむ層と、水を撥く層が交互になっていて、
水分をガッチリ抱え込みつつ、水分も油分も通しにくくなっています。
水分を蒸発させにくく、刺激物質等の侵入も防ぐという、優れものの「バリア」なんです。
こうした肌が本来持っている「バリア機能」を補ってあげれば、
抱え込める水分量は上がり、その水分の蒸発も防ぐことができるので、肌が潤います。
乾燥肌に「水分」そのものを補ってもすぐ蒸発してしまうので、乾燥肌は解決しません。
必要なのは、水分を抱え込み蒸発を防ぐ「バリア機能」の補強で、
それにはセラミドを肌に補うことが大切です。
すごく理にかなっていて、自然ですよね。
成分やお肌の構造にお詳しい皆様には簡単過ぎたかもしれません。
次回は、私の素朴な疑問を解明して行きたいと思います!
- セラミドじゃなきゃ乾燥は防げないんですか?
- それならセラミドだけ塗ればいいじゃないですか!
- セラミド1とか2って何ですか?種類ですか?
- 敏感肌に効くのはどうしてですか?
….それで社長、映画「マトリックス」との関係は?
「『マトリックス』とは格子状に規則正しく並んだ構造のこと。
角質細胞間脂質によって形成される『ラメラ構造』にちなんで、
『ラメラ』という言葉を使おうかと思いましたが、馴染みがないですよね。
そこで『マトリックス』の方がイメージしやすいかなと考えました。
また、発売当時映画『マトリックス』が話題になっていたので、
覚えてもらいやすいのではないか、という考えもありました。」
うーん、これは関係があるような、ないような….ないですね (笑)
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