(2022年現在、化粧品に表示されるヒト型セラミドの名称が変わってきているので、
その読み方のポイントを解説いたします)
こんにちは、セラミド化粧品シェルシュールの中村です!
「セラミド」や「肌バリア」を謳う化粧品が増えてきましたね~!
そういった「セラミド」化粧品の成分を見てみると、
セラミド入ってないじゃん!っていうのも実際にありました・・・。
セラミドは、ヒトのお肌に存在するお肌のバリア成分であり、
化粧品で補うことでも確かな肌バリア効果があります。
しかし、実際にヒト型セラミドを配合すると原価が高くなってしまうので、
「お肌でセラミドの産生を増やすであろう成分」を配合して「セラミド」効果を間接的に謳っているパターンがありました。
また、配合成分に「セラミド配合」と書いてあっても、安心できません!
なぜなら、その種類によってお肌のバリア機能を高める効果には大きな差があるからです。
そこで今回は、成分を見て、きちんとセラミドが配合されているものを選ぶための、ポイントを紹介したいと思います!
セラミドの種類
化粧品に配合されているセラミドには、大きく分けて3つのタイプがあります。
1.ヒト型セラミド
ヒトのお肌に存在するセラミドと同じ構造のセラミドを合成して作っています。
現在、ヒトのお肌には11種類のセラミドが発見されていますが、
化粧品の成分として用いられているのは数種類です。
(↓ヒト型セラミドの例)
2.天然セラミド
天然物由来の糖セラミド(セラミドに糖が結合した構造)が主です。
馬などの動物セラミドや米やトウモロコシなどの植物セラミドがあります。
3.疑似セラミド
セラミドによく似た構造の化合物を化学的に合成してつくったものです。
天然セラミド(糖セラミド)と疑似セラミドは、
一応セラミドの一種として紹介しましたが、糖がくっついていたり、
構造が似ているだけだと、厳密にはヒトのセラミドと同じではありません。
▼糖セラミドの構造図(とても簡易)
ヒトのお肌では、ヒト型セラミドを含む角質細胞間脂質がきれいに並んだ層状のラメラ構造になっています。
そのようにきれいに並んだ状態の方が水分をサンドイッチしやすく、バリアとして効果的なのです。
しかし、構造が違う糖セラミドや疑似セラミドだと構造が違うので、
ヒト型セラミドによるラメラ構造のように、きれいなラメラ構造を作ることができません。
お肌内部できちんとしたラメラ構造の層状にならないとお肌のバリア機能として働きません。
そのため、シェルシュールではヒトのお肌でのバリア機能には、ヒト型セラミドが最も効果があると考えてます。
乾燥がなかなか改善しない、敏感肌を落ち着かせたいという方は、
ヒト型セラミドに着目して化粧品を選ぶのがポイントです。
ヒト型セラミドの見極め方
化粧品には全成分が表記されていますので、成分を見れば1発で分かります。
ヒト型セラミドの名称は、
セラミド1、セラミド2、セラミドNG、セラミドAG、というように、
セラミド + 数字 または アルファベット
の表記になっています。
他の天然セラミドや疑似セラミドの名前を覚えなくても、
簡単なので見分けやすいでしょう?
ちなみにですが、天然セラミドだと、
例えば「グルコシドセラミド」「コメヌカスフィンゴ糖脂質」「セレブロシド」
疑似セラミドだと、
例えば「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」とか・・・・・(長い)
セラミドって書いてなければ、覚えなくても良いです・・・。
ヒト型セラミドの数字やアルファベットの違いは?
当初は、セラミドの成分表記で「セラミド1」「セラミド2」といった数字が使われておりましたが、
最近ではアルファベット表記に変わりつつあります。
呼び方が違うだけで、成分は同じです。
現在化粧品の原料の表示名称として登録されているヒト型セラミドは以下のものがあります。
数字表記 | アルファベット表記 |
★セラミド1 | = セラミドEOP |
★セラミド2 | = セラミドNG、NS |
★セラミド3 | = セラミドNP |
★セラミド5 | = セラミドAG、AS |
★セラミド6 | = セラミドAP |
セラミドEOS |
★がついている5種類のヒト型セラミドを、シェルシュールの化粧品に使用しています。
化粧品の原料として登録されてる名前と、
学術的な名前が違っているものもあったり・・・
・・・すごく紛らわしいですよね・・・。
とりあえず、ヒト型セラミドを使いたいなら、成分に
セラミド + 数字 or アルファベット
があるかどうかを確認してくださいね!
ヒト型セラミドと名称について、(すごく細かく)もっと知りたい方はこちら!
(専門的なのであまりお勧めできないですが・・・)