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ヒアルロン酸よりセラミドが敏感肌の保湿に効果的な理由とは?

スキンケア講座

こんにちは、セラミド化粧品DSRの西川です。

前回は、セラミドの基本知識を社長から教えてもらいましたが、
今回はそこから生まれた素朴な疑問で、
社長をギャフン!と言わせようと考えております。

※前回:セラミドが乾燥肌に良い理由(基礎編)

セラミドじゃないと乾燥は防げない?

セラミドセラミドって言いますが、セラミドってそんなにスゴイんですか?
と思ってしまいま。。。すみません。。。いや、最初から弱腰ではいけません!

第一、セラミドは化粧品の材料として高いんですよね。
だったら、セラミドじゃないもっと安いもので、
同じくらい潤うものって作れないんですか!

と、社長に詰め寄ってみました。

もっと安い保湿成分で乾燥を防ぐことはできないんですか?

スタッフ西川
スタッフ西川

ヒアルロン酸とか、あるじゃないですか!

社長
社長

確かにヒアルロン酸はセラミドより安いですね(笑)

保水能力もとても高く、1gで6リットルの水分を抱え込むことができると言われています。
また、よく聞かれると思いますが、コラーゲンも保湿成分としては優秀ですし、
どちらも肌にもとからある成分です。

ただ、どちらも「真皮」に存在するもので、
分子が大きいのでお肌の内部までは入っていきません。
お肌の表面で水分を保持して高い保湿性を発揮するに過ぎないんです。

一方、セラミドは化粧品が浸透する「表皮の角質層」にもとからある成分です。
2つの成分と比べて、非常になじみやすく、角質層に留まってくれるので、
失われたセラミドを直接的に補い、肌が持つバリア機能を高めてくれるんですよ。

西川
西川

そうか、角質層のバリア機能に全く関係のない保湿成分じゃ、借りて来た猫ですよね。

社長
社長

西川君、それはちょっと使い方が違うんじゃないかな。
猫を借りてくるより、今ここにいる猫にエサをやった方がいいってことです。

西川
西川

(それも違う気がしますが・・・)

まあ、冗談ですが、肌がもともと持っている保湿のしくみに、
人間が作ったものは勝てません。
だからこそ、角質層にもとからあって、
そこで肌の保湿を担っているセラミドを補うことが一番効果的で、
無駄がないのです。

モイスチャーマトリックスには、セラミド以外の保湿成分も沢山入っていますが、
セラミドを軸にすることが、肌が本来持つバリア機能を高めることができ、
乾燥肌を潤う肌にすることが期待できるんですよ。

セラミドだけ塗ればいいじゃないですか!

手作り化粧品の素材屋さんで「ヒト型セラミド」というものが売られていました。
DSRのモイスチャーマトリックスに入ってるものですよね。
このセラミドを乳液か何かに混ぜて使った方が、かなりお買い得だと思います。

むしろもう、このセラミド原液だけ塗ればいいんじゃないんですか?
それをなぜ、こんなに沢山の保湿剤を混ぜて、値段をつり上げてるんですかっ!
わっ、本心が出てしまいました。。。

と、社長に詰め寄ってみました。

セラミドがラメラ構造を作らなければ意味がない

社長
社長

西川君もいろいろお肌の勉強をしてるんですね。感心ですが、まだまだですね。(ニヤリ)

セラミドは、ラメラ構造を作ることで、初めて強固なバリアを形成し、保湿作用が働きます。
きちんとラメラ構造を作らせることが大切で、それはセラミドだけではできません。

 

ラメラ構造

ラメラ構造がバリアのカギ

細胞間脂質であるセラミドやコレステロール、脂肪酸などが、
層状のラメラ構造をとることで水分を保持し、バリア機能として働きます。

モイスチャーマトリックスは、ラメラ構造を作るために、
セラミドはもちろんのこと、コレステロールや脂肪酸も一緒に配合しています。

西川
西川

ふーん、じゃぁ、コレステロールや脂肪酸も全部入れればいいんですね。

バリア機能を高めるのはセラミド等の細間脂質だけじゃない

社長
社長

肌のバリア機能は、セラミド等の細胞間脂質だけが重要な働きをしているわけではありません。
角質細胞に存在する天然保湿因子、NMF(natural moisturizing factor)もとても重要なバリア成分なんですよ。

例えばモイスチャーマトリックスNSの場合、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、プロリン・・・等が入っています。

西川
西川

ぐぅ。。。全部買えません。ごめんなさい。

 

なお、先ほどの質問に上がっていたヒアルロン酸ももちろん入れています。
保湿効果と、安定性と、使用感と、・・・最適なバランスはセラミドだけでは得られません。
その絶妙なバランスを探求することが、
研究者、開発者としての役割であり、やりがいのある所なんですよ。

ヒアルロン酸の6倍の保水力があるリピジュア※※(ポリクオタニウム-51)という成分や、ポリアミノ糖濃縮物というなめこ由来の新しい保湿成分も取り入れたり、セラミドの種類を増やしたてリニューアルする等、保湿力の向上に努めています。

>天然ヒト型セラミドを導入しました。

それで原価は上がっているのですが、製品価格は上げるどころか、下げたことしかありませんよ。

※※リピジュアは日油株式会社の登録商標です。

それにね、西川君、モイスチャーマトリックスに入っているセラミドは
手作り化粧品の素材屋で売っているようなセラミド原液だけでなく、
数種類のセラミド原料を使用していて、単に混ぜればできるようなものではないんですよ。
そこに他社では真似できないノウハウが隠されているんです。

敏感肌のケアのために、とことん考えています。

西川
西川

社長、なんだかへんなこと考えてすみません。。。素直にモイスチャーマトリックス買います。

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