シェルシュールでは、脂漏性皮膚炎でお悩みのお客様からのご相談を多く頂いておりますが、このようなお気持ちを伺っておりました。
- 皮膚科ではスキンケアの相談ができない
- 脂漏性皮膚炎を知らない人が多く、理解されないことが多い
- いろいろな方のリアルな体験から、自分に合うケアを見つけたい
そこで、脂漏性皮膚炎と診断された、もしくは診断はされていないが症状が酷似していると感じている、84名の方にアンケートのご協力を頂きました。
とは、皮脂分泌が盛んな部位に起こる湿疹で、フケ(鱗屑)や赤み、かゆみを伴う皮膚炎です。
脂漏性皮膚炎は、完治が難しいですが、適切な治療とケアで症状をコントロールすることができると言われています。
- 脂漏性皮膚と医師から診断された方のほか、自己診断の方にもご回答頂いております。
- 個人の体験であり、その治療法や化粧品の効果を保証、または特定の治療法や化粧品を否定・中傷するものではありません。
- 治療法や化粧品などを試す場合は、必ず主治医と相談の上、慎重にご判断下さい。
- 脂漏性皮膚を疑う場合は、まず皮膚科を受診されることを強くお勧め致します。
- このアンケートはシェルシュールのお客様を中心に回答いただいたため、結果に偏りがございます。ご了承ください。
アンケートの結果は、4回に渡って公開する予定ですが、2回目の今回は、クレンジング・洗顔と、保湿についてお届けします。
2. クレンジング/洗顔・保湿編
3. 日焼け止め・メイク編
4. 改善のきっかけ/一番つらかった時期とその対処法【本記事】
5. 最も効果的だったこと:近日公開
一番つらかったときのエピソード
脂漏性皮膚炎になって一番つらかったときのことを教えて頂きました。
(77件の回答)
身体的な苦痛を書かれた方が多くいらっしゃいましたが、赤みやフケなどから、恥ずかしくて人と会うのが怖くなってしまうこと、薬や医療に対する不信感も加わった、複合的で重苦しいつらさ…

「絶望した」「ノイローゼになりそうだった」というお言葉などからも、想像以上のつらさを抱えていらっしゃることが伝わって来て、胸がしめつけられました。
長くなりますが、分類や要約はせずに、リアルなお声をお届けしたいと思います。

皮膚科を何件回ってもなかなか診断がつかなかった。ワセリンで悪化すると伝えても信じてもらえず(スキンケアせずワセリンで保護するために)ワセリンに薬を混ぜたものを処方され悪化したこと。自分は人間らしい皮膚に戻れることはないんじゃないかと悩み続けたこと。荒れは酷いがマスクや服の下なので気づかれず辛さをわかってもらえなかったこと。自分なりにいろいろ調べたりスキンケアを試したりして時間やお金を沢山消費したこと。

何度もジロジロ見られる なぜ顔が赤いのか直接聞いてくる 痒くて絶望する

ものすごい痒みとヒリヒリした痛み 。チリチリ虫が走ってる感じ。瞼、まつ毛に出てだので敏感に感じやすかった。思い出すだけで動悸がするくらい。

一番最初頬がやたらかゆく、何をしても湿疹とかゆみがおさまらずニキビダニと診断され、処方された薬を塗っても顔全体が1日中かゆく、早めに洗顔してまた薬を塗ったら翌朝顔全体が真っ赤(どす黒い赤)にしわ1つないほど腫れ上がり、分厚いお面をつけているようでした。辛くて涙が流れたけどその感覚も皮膚を流れている感じがせず、絶望しました。

娘にママ顔が赤いからマスクしてと言われたこと。
そんなつらい時期を、皆様はどうやって乗り越えたのか、伺いました。
つらい時期をどう乗り越えましたか
72件の自由回答をいただき、その対処法は主に4つに分けられました。

病院での治療とスキンケアの見直しは、脂漏性皮膚炎改善のためにどちらも大切、両輪なのだということも、皆様感じていらっしゃるようです。

洗顔後に皮膚科でもらった薬だけ使うようにして、少し肌が落ち着いてきたら使えそうな敏感肌用の化粧品を試すというのを繰り返して乗り越えました。
皮膚科:薬や治療で乗り越えた

ニゾラールを塗ってただ泣きながら耐えた。掻いたらダメと医師に言われたので。
医師から処方された塗り薬(ステロイド4件)を使って対処した、という方が多く、
また、抗生物質やビタミンB等の服用という回答もありました。

通院して服薬の繰り返し
「根気よく薬を塗った」「地道に皮膚科に通った」という回答も多く、病院に行って薬を塗ればすぐに治る、とはいかないものの、

皮膚科の薬で早く治した
ともあり、皮膚科の受診の大切さも感じられましたが、しかし、皮膚科選びも難しく…

すぐに病院を再受診した際にはやや落ち着きましたが更に処方された薬が効かず、別の病院を受診し、酒さと診断され合う薬に出会い、ようやく希望が持てました。
複数の病院を受診され、良い出会いがあった方もいらっしゃいました。

皮膚科での治療のゴールは「完治ではなく改善」と言われるだけあって(※皮膚科医 小林智子著 「肌トラブル大全」より)、脂漏性皮膚炎の治療はすぐに改善が見られず、時間がかかるケースが多いようです。皮膚科を卒業しても症状と付き合っていくケースが多いため、スキンケアもとても重要ですね。
心を無に…精神的・心理的な対処法

心を無にしていた気がします

私のことなんて誰もみていないと思うようにして、何か言われても頑張って気にしないようにした。

家族の支え

耐えるしかない、同じ悩みを持つ方の投稿をひたすら検索する、というのは、とてもよくわかります。
今まさに、そういったお悩みをお持ちの方が少しでも気持ちが楽になればと思い、今回のアンケートを実施させていただきました。

また、1人で考えて辛い時は、スキンケアカウンセラーの中村までご連絡くださいね。一緒に改善方法を考えていきましょう!
スキンケアや日常生活の工夫で乗り越えた
スキンケアやメイク等、顔に付けるものを全て見直した、という回答が多かったです。
その他
・睡眠をとる
・食生活の見直し

原因を追求続け、全てのスキンケアを見直した

使える基礎化粧品やメイク用品を諦めずに探しました
洗顔
・ニキビダニ専用の洗顔せっけんをネットで購入し、ましになりました
・コラージュフルフルの洗顔
一旦やめてみる
・ヘアカラーやトリートメントをお休みした
・ノーメイクで我慢した
・顔に何も塗らないようにした

インターネットで脂漏性皮膚炎を手当たり次第検索し、ヒト型セラミドを使用したシェルシュールの商品で改善されたブログを読んで、私も同じようにこちらの商品で改善されたので乗り越えられました。

これ読ませていただいて、泣きそうに…いや、泣きました。超敏感肌のために日々研究を重ねているので、とっても嬉しいです。
隠すなど、行動で対処して乗り越えた

マスクをして、目が印象的になるようにしていた。

これはとても参考になる対処法!アイメイクができれば、そこにポイントを置いて視線を集められますね。
また、マスクで悪化してしまう方は、「職場で事情を話し、顔を付き合わせる時以外マスクを外すようにしていた 」と、周囲の理解を得てつらさを軽減されていた方もいらっしゃいました。
耐えきれない痒みも、人前だとかくのも恥ずかしい…「さりげない仕草で痒いところを叩く」ことで、乗り越えたという方もいらっしゃいました。
まだ乗り越えられていない

症状が少しでもあると、まだ終わっていない気持ちになりますよね。気になる気持ちもとても良くわかります。
昨日よりお肌の状態が良かった日、メイクができた日、など、症状があったとしても前向きになれた日もカウントしていってみてください。
医学的に治ったかどうかではなく、ご自身が少しでも快適に過ごせているか、という基準を作ってみてくださいね。
改善・上手く付き合えるようになったきっかけ
71件の回答を分析したところ、日々のセルフケアが、症状をコントロールする上で非常に重要な役割を担っていることが分かりました。

皮膚科である程度治療してから、自分に合いそうなスキンケアを探す
病院での治療をあげた方も多く、ここでも、脂漏性皮膚炎改善のためには、病院での治療とスキンケアの見直しどちらも大切、両輪なのだということが分かりました。
スキンケアの見直し
アゼライン酸やセラミドの使用、さらに、グリセリンフリー・オイルフリーのスキンケアが転機になった方が多くいらっしゃいました。
また、引き算のスキンケア・メイクが、お肌にとってはプラスになったという方も。

メイクをしたい、スキンケアをしたいという気持ちを諦めたことです。

「自分に合うスキンケア」を、試行錯誤の上に見つけたことが、転機になっている方も多いです。万人に共通の正解はないのかもしれません。

新しくスキンケアを変える時は慎重にする

合うものを見つけるためにスキンケアを変える時、超敏感肌さんが注意すべきことと、踏むべきステップを確認して!

シェルシュールがきかっけに!

このアンケートはシェルシュールのお客様を中心に回答いただいたため、結果に偏りがございますが…とても嬉しいです。超敏感肌の方のための化粧品を開発し続けて来て、本当に良かったです(涙)

2つ目の病院での薬は合ったのですが、スキンケア選びが大変で、色々試しながらようやく松山油脂とアベンヌに出会いました。それでも乳液は合わなかったり、防腐剤が合わないものがあったりで悩んでいた時にネットでシェルシュールを知り、相談できるとのことで中村様に相談しました。かなり詳細を聞いていただき、心強かったです。すすめていただいた美容液が合ったので先日また購入しましたが、今は松山油脂の美容液も買ってあったのでそれが終わったらシェルシュールの美容液を使う予定です。

新人なえぽんの教育のほか、幅広い業務を管理中村ですが、LINE無料相談の対応を、何よりも大切にしています。嬉しいお言葉に涙腺崩壊している中村の代わりに、ありがとうございます!!!

本当にありがとうございます。今まで何百件もの相談に対応した経験を活かしつつ、おひとおひとり、百人百色のお肌の悩みに心を寄せながらアドバイスさせて頂いております。
医療機関・医薬品の活用
ステロイドや薬との付き合い方
誰にでも合う薬はなく、その時の自分に合う薬、使用方法に出会えたことが、転機になっているようです。

ステロイドの使用をやめる

脱ステロイド
と、ステロイドをやめたことが改善のきっかけになる方もいらっしゃいましたが、使い分けできるようになって落ち着いて来た、という方も。

以前ほど症状が出なくなっているが、赤みや痒みが出る時は、割り切ってステロイドも使うようになった。以前はリバウンドを恐れ、ステロイドを顔に使うのは極力我慢していた。また、非ステのプロトピックは刺激と痒みが出てどうしても使いこなせなかったが、コレクチムが出たおかげでこれは問題なく使えている。ただし、痒みを抑える効果はステロイドには敵わない。そこは割り切ってステロイドとコレクチムを使い分けれるようになってから、色々落ち着いてきた。
漢方薬
美容皮膚科・外科での治療
その他
環境・ストレスの変化
ストレスの軽減

脂漏性皮膚炎は、食事で赤みが増すこともありますね。
例えばアルコールや辛い物のほかに、脂質や加工食品の多い食事が、症状の悪化に繋がる可能性があることが示唆されています。
治療やスキンケアだけでなく、無理のない範囲で食事についても意識できるとよいですね!
次回のアンケート結果では、食生活についての回答も掲載するので、参考いただければ嬉しいです。
年齢・妊娠によるホルモンの変化
環境の変化
生活習慣(食生活など)の改善
未改善・試行錯誤中

脂漏性皮膚炎のつらい状態が続く中にもかかわらず、皆様アンケートに真摯にお答えくださって、本当にありがとうございます。
今回のアンケートの結果は以上です。
次回をお楽しみに!
脂漏性皮膚炎アンケート
2. クレンジング/洗顔・保湿編
3. 日焼け止め・メイク編
4. 改善のきっかけ/一番つらかった時期とその対処法【本記事】
5.最も効果的だったこと:近日公開
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