
元々「酒さ」という症状を知らず、長年の赤ら顔と肌荒れという状況でした…。
そんな、酒さ_肌荒れ男様が、ネットで情報を集めながら何件もの皮膚科を回り、ご自身に最適な治療法に出会われ、苦しみながらも寛解されるまでの道のり、そして現在のスキンケアをお話しいただきました。
| 酒さ歴 | 数年間 現在は寛解 |
| 酒さ前の肌質 | 混合肌 |
| 酒さのきっかけ | 極度の肌荒れと赤ら顔、ステロイド |
| 酒さの症状 | 頬の赤みや熱感、痒み |
| 一番辛い時期の症状 | 全面真っ赤な顔色、突然火照、ピリつきと痒み |
| 保険適用治療 | 漢方、ビブラマイシン等の抗生剤、レーザー(Vビーム等) |
| 保険適用外治療 | イベルメクチン、アゼライン酸、レーザー治療 |
*寛解:病気の症状が一時的または永続的に軽減・消失し、コントロールされた状態。完全に治癒した状態ではなく、症状の再発を防ぐためのケアが必要な場合が多い。
*画像はイメージで、酒さ_肌荒れ男様にご提供いただいた写真ではありません。
【重要】 酒さの診断や治療は、必ず皮膚科専門医にご相談ください。
受診した皮膚科は3件以上

納得の診断、効果的な治療法にたどり着くまでに、何件もの皮膚科を受診された経緯を教えて下さい。
「酒さ」を知らない皮膚科の処方で悪化
元々「酒さ」という症状を知らず、長年の赤ら顔と肌荒れという状況でした。
1件目は、従来通っていた皮膚科で、漢方とステロイド塗薬の処方をされ、一時的に改善しました。
後で学ぶことになりますが、それはステロイドによる影響で、より悪化していく状況になりました。
「酒さ」の診断経験が少ない皮膚科は、おおよそ上記の処方でした。

ネットで調べたり聞いたりしているうちに、自分と同様の症状の方が多数いること、そして以下2つのことに気が付きました。
・これは「酒さ」という症状ではないか
・治すには「酒さ」を理解している皮膚科で診察を受ける必要がある
「酒さ」の実績がある皮膚科での診察結果は?
そこで、「酒さ」をキーワードに実績ある皮膚科2件で診察したところ、どちらも同じ診察で「毛細血管拡張型の酒さ」という症状であることがわかりました。
補足情報<酒さの4つのタイプ>
*2023年日本皮膚科学会ガイドラインより
≫ 酒さのタイプや基本情報~治療法まで網羅した【医学博士監修】酒さ徹底解説はこちら

ステロイドに長期利用により皮膚萎縮、毛細血管拡張による赤ら顔の服作用です。
赤ら顔に慢性的なほてり感や、皮膚の薄さから吹き出物がでやすいことも分かりました。
治療方針・つらい治療期間と乗り越え方
拡張した毛細血管は自然に消えることはないそうで、治療としては、以下の2点で進めることになりました。
- 脱ステロイド
- Vビームによる毛細血管の破壊
個人的な所感ですが、ここからの治療期間が一番つらいです。
1回や数週間ではなく、数か月~年単位となります。
症状も「3歩進んで2歩下がる」ように安定しないことから一喜一憂する状況となり、精神的に揺さぶられる期間でした。
そんな時は、酒さのネットコミュニティで互いを支えあって乗り越えてきました。
約1年程、地道な治療を続けて改善致しました。
酒さに一番効果を感じた治療法
私の場合、毛細血管拡張型の為、Vビームによる治療が一番効果がありました。

*厚生労働省が認可した色素レーザーという種類の医療機器です。
Vビームは何回目くらいで効果を感じたのか
ニキビのような「ポツポツ型」の場合、酒さに適した「塗り薬や飲み薬」だけの場合もあるようです。
いずれにしても治療期間は長く、地道に継続する必要があります。
Vビームは、4回目くらいで効果を実感し始め、8回目位で寛解しましたが、継続して14回位受けました。
Vビーム、保険適用条件は?保険外は高い?
Vビームは大学病院でも扱っています。診断によりますが、「保険適用」の治療になります。但し、保険適用の場合、以下の条件がありました。
保険適用の条件
・Vビームが照射できる面積が決まっている。
・治療日から次の治療まで3ヶ月開ける必要がある
「早く治すという観点」から、保険外治療の選択が多くなりました。
費用については、医院や健康保険により異なりますが、保険適用で通常は3割負担になると思います。
保険適用外(自由診療)の場合も照射する部位や、医院によって費用はことなるかと思います。顔の場合、全顔でおおよそ1回3万円位だったかと思います。
自分に合う治療法を見つける方法

治療は合う合わないがあるので、地道にトライ&エラーを重ねるしかない…その実体験を教えていただきました。
地道にトライ&エラーを重ねて
私が治療していた当時、「酒さ」に有効だと言われていた塗り薬と、使ってみた私の経験をご紹介します。
用途:酒さ全般 保険適用外でしたが、2022/5から保険適用に
私はVビームの方が効果を感じたので使うの辞めました。副作用がないですが、効果が表れるまで、時間を要するようです。
用途:ポツポツ型 効果強め
私には合わずかぶれたので、使用中止しました。
用途:ポツポツ型 補助的な用途で試してみました。
Vビームの方が効果を感じたので使うの辞めました。これも副作用はないですが、濃度が高いせいか、付けた部分が乾燥して荒れてしまいました。 あくまで肌弱な私の所感になります。
≫ アゼライン酸の効果や濃度について知りたい方はこちらの記事へ
酒さの治療は時間もお金もかかる…早道はある?
酒さ治療は、時間もお金がかかりますが、知識をつければ最短、想定より安く取組む事も可能だと思います。

私が「酒さ」の治療をしていた当時で驚いたのが、「酒さ」という症状について知らない皮膚科医師が多かったことです。
一般的な病名でもないせいかもしれないですが、主に保険適用診療のみの医院に多い印象でした。
医師任せですと時間もお金もかかる上、遠回りする可能性があります。自分でも情報収集したうえで、症状や疑問に応えてくれる医院で診てもらうのが一番早道です。
そういう医院は遠かったり、人気で予約とりにくい等、都度大変ですが、トータルで見ると悩む時間や治療の時間、お金も節約できると思います。
酒さ_肌荒れ男様の現在使用中のスキンケア
ピリピリ⚡️赤ら顔👺酒さ治療してた昨年の春🌸
池袋N先生に「保湿はセラミド」と教わり、あれこれ試すも、悪化したり、被れたり🥹
その時出会ったのがシェルシュール🥹
酒さスキンケアの苦しみから解放され、愛用に至ってます💓
低濃度の「IS」で、お試しサイズからがお勧めです! https://t.co/8tbQPOoIvo— 酒さ_肌荒れ男@寛解_肌垢 (@jo81roV7TLTOogD) June 6, 2023
・モイスチャーマトリックスVX
バクチオール配合のエイジングケア
・モイスチャーマトリックスNS
一番人気/オイルフリー・グリセリンフリー
・モイスチャーマトリックスES
ハリ・ツヤ高まるビタミンC配合
美容液は、全て日常使いで、朝晩モイスチャーマトリックスVXを軸に、モイスチャーマトリックスNS、モイスチャ―マトリックスESのどちらかを使い分けて重ね塗りしてます
乾燥する秋冬はVX、年間通してはNS、夏場はESが個人的なお勧めです。
これからシェルシュールを使おうと思ってる方には、最初はセラミド濃度が低いモイスチャーマトリックスISから試して、私のように慣れてきたらNSやESで手ごたえを感じていただくのがお勧めかと思います
全身用ですが、洗顔料として使ってます。肌弱な私には、「こすらず」「洗いすぎず」「とにかく肌に優しく」洗えるのがポイントです。
お忙しい中、詳しくお答えくださってありがとうございました。
これから病院を受診される方、治療方法や診断にお悩みの方に、参考にしていただければ嬉しいです。
なお、2023年、酒さ・酒さ様皮膚炎実態アンケート全4回では、48名の方の体験を詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。






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