
クレンジング使用後、まぶたが少し赤くなり、ヒリヒリ感があります。まぶたの部分の何か良いクレンジグ方法はありますか?

まずは「先にガード」法、試してみてください!
今回は、医学博士の監修の元、なぜまぶたがヒリヒリしやすいのか、クレンジングとの関係を解説。
さらに、ヒリヒリを防ぐ方法を敏感肌スキンカウンセラー中村がご紹介します。

神戸大学 医学部 医学博士 取得。
敏感肌の研究を専門とし、皮膚のバリア修復に注目した新しいスキンケア理論を開発。
日本美容皮膚科学会、セラミド研究会などに所属。
なぜ、まぶたはヒリヒリしやすい?
顔の皮膚は体の皮膚に比べて薄いと言われていますが、その中でも「まぶた」は極端に薄いということをご存知ですか?

その薄さは、なんと頬の皮膚の約3分の1ほど。「ゆで卵の薄皮」くらいの厚さしかありません。
そのため、まぶたには以下のような特徴があります。
・バリア機能が弱い
皮膚が薄いため、外部からの刺激を守る機能や水分を保つ機能が弱く、乾燥しやすい。瞬きなどで皮膚がよく動くことも、乾燥しやすい原因。
・摩擦に弱い
ゴシゴシ擦ると、すぐに角質層が傷つきやすい。
・摩擦が起きやすい
摩擦に弱い上に、アイメイク等で、他の部分よりも多く摩擦が起きやすい。
・成分が浸透しやすい
皮膚が薄い分、クレンジング剤の洗浄成分などの刺激をダイレクトに受けやすい。
つまり、頬は大丈夫なクレンジング方法でも、まぶたにとっては刺激が強すぎるということが起こり得ます。

赤みやヒリヒリ感は、「メイク等の摩擦」や「洗浄力が強すぎる」ことによる、肌からのSOSサインです。

クレンジング変えようかな…優しいクレンジングがいいですよね?

そうとは限らない!ので、詳しく解説しますね。
クレンジングがヒリヒリの原因?
強いクレンジング V.S 優しいクレンジング

落ちにくいメイクが落ちる「強いクレンジング」で顔全体を洗えば、メイクや汚れと一緒にお肌のバリアも壊してしまい、ヒリヒリの原因になります。
しかし、落ちにくいメイクをしているのに「優しいクレンジング」だけを使っていると、メイクがなかなか落ちないので無意識に指に力が入り、摩擦で肌を痛め、こちらもヒリヒリの原因に。メイクが肌に残って刺激になるリスクもあります。

メイクの有無だけでなく、落ちにくいメイク部分・それ以外で、クレンジングの洗浄強度を変えるのがベストです!
まぶたのクレンジングの鉄則はコレ
しかし、バリア機能が弱いまぶたは、マスカラやアイラインなど、落としにくいメイクが集中する場所でもあり、強いクレンジングの被害が出やすく悩ましいですよね。
マスカラタイプのリムーバーや、綿棒&コットンを使って、できるだけ強いクレンジングがまぶたに付かないよう、ピンポイントで落としましょう。

面倒ですよね・・・でも、明日の美肌のためにぜひ習慣にして欲しい!
意外?ダブル洗顔を見直して!
ダブル洗顔をしないことで、バリア機能の低下をできるだけ防ぐことができます。
≫まだダブル洗顔してるの?敏感肌のセラミドケアはクレンジングから見直すべき理由とは

それでも、まつ毛のキワがカサカサしたり、まぶたが赤くなったり…そんな方はぜひ次の方法を試してみて!
まぶたのヒリヒリを防ぐ方法3選
それでも、まぶたがヒリヒリしてしまう時は・・・敏感肌スキンケアアドバイザーの、実際のご相談への回答をご紹介します。

クレンジング使用後、まぶたが少し赤くなり、ヒリヒリ感があります。まぶたの部分の何か良いクレンジング方法はありますか?
おススメ:先にガードする!

まず試していただきたいのは、お風呂の10分前くらいに、まぶた部分に≫モイスチャーマトリックスISや≫ベビーマトリックスをメイクの上から塗ってみてください。
ヒリヒリの理由の一つに、おそらくバリア機能の低下や乾燥が考えられますので、先に保湿をすることで刺激が和らぐと考えられます。
追記:お手持ちの乳液や美容液をお使いください。化粧水だと、化粧水自体がしみることがあります。ワセリンはお肌内部のバリアを直接高めることはありませんので、あまり意味がないかもしれません。
洗浄力を見直す~軽いメイクの場合~

先にガードしてみても刺激を感じる場合は、洗浄力の見直しをしたほうが良いですね。
ご質問くださったお客様は、ダブル洗顔不要・低刺激にこだわった≫モイスチャークレンジングジェルJをご使用いただいています。
パウダーアイテム中心の軽いメイクでしたら、もう少し洗浄力が低い≫ボディウォッシュジェルBJでも落とせる可能性があります。

ここで宣伝!
≫ボディウォッシュジェルBJは、「石鹸で落ちる!系の日焼け止めやミネラルパウダーが、石鹸で落ちない気がする…でも、強いクレンジングは使いたくない」という方にご愛用いただいている、お顔にも使える優しい(コスパも良い)洗顔料です。
洗浄力を見直す~しっかりメイクの場合~

しっかりメイクをされている場合、オイル(洗浄成分なしの、例えばベビーオイルやスクワランオイル等)でアイメイクを落とし、オイルをティッシュ等で優しく吸い上げてください。
その後、それから≫モイスチャークレンジングジェルJを使っていただくと、メイクも、まぶたに残ったオイルも落とせます。先にオイルでメイクを落とすことで、乾燥を防げる可能性もあります。

まずは「洗浄成分なし」のオイルでアイメイクを落とすのが、ポイントです!
すでにまぶたがヒリヒリしている時のケア
今まさに赤みや痛みがある場合は、以下の点に注意してください。
アイメイクをお休みする
肌が回復するまで、数日はアイメイクを控えるのがベストです。
落としにくいアイラインは控えて、ラメの入っていないパウダータイプのアイシャドーだけにするのも一つの手ですね。

ラメはかわいいけど、粒子が大きいタイプは、塗るときや落とすときに肌を傷つけやすいので要注意!
シンプルな保湿を心がける
バリア機能が弱っていると、赤みやヒリヒリが出やすくなります。シワや美白対策など、刺激になりやすい成分が入っているスペシャルケアはお休みしましょう。
また、化粧水はしみることがありますので、バリア機能を高めてくれるセラミド美容液等がおススメです。
特にひどい場合は、ワセリンのみで保護してもよいでしょう。

スキンケアのお悩みは、LINEでお気軽に相談してくださいね。
皮膚科への相談
赤みが引かない、腫れている、痛みが強い場合は、早めに皮膚科を受診してくださいね。
まとめ

まぶたは皮膚が薄くてデリケートなのに、アイメイクのクレンジング等でダメージを受けやすいエリア。
- まぶたの皮膚はとても「薄い」からデリケート
- 強いクレンジングも、優しいクレンジングも、どちらもヒリヒリの原因になる
- ダブル洗顔がヒリヒリの原因かも?
「落とす」という行為が、一番肌を傷つけやすいからこそ、メイクの落ちにくさやお肌の敏感さに合わせて、ひと工夫してみてください。
- おススメ:先にガードする!
- メイクの落ちにくさに合わせて、使い分ける、洗浄力を見直す
そのひと手間が、明日の美肌に繋がりますよ!



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