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スキンケアとビタミンD——成分選びの新しい視点

スキンケアとビタミンDー成分選びの新しい視点 皮膚科学

全13回にわたってお届けしてきた「ビタミンDと肌の科学」も、いよいよ最終回。

これまで、ビタミンDが肌のバリアや保湿、免疫のはたらきにまで深く関わっていることを、いろいろな角度からお話ししてきました。

最後は少し実用的に、​ビタミンDに着目したスキンケアの「考え方」を整理してみましょう。

実はビタミンD関連の化粧品には、​大きく3つのアプローチがあります。

その違いを知っておくと、成分選びの視点がぐっと広がるはずです。

医学博士
医学博士
「ビタミンD配合」と書いてあれば分かりやすいのですが、実はそれだけではないんです。
肌がもともと持っているビタミンDの力を引き出す、という発想の成分もあります。
同じ「ビタミンD」という言葉でも、めざす方向が少しずつ違うんですよ。
今回のポイント

ビタミンDに着目したスキンケアは、3つの考え方に分けられます。

・「届ける」……ビタミンDそのものを肌に補う

・「起こす」……ビタミンDを受け取る側(受容体)にはたらきかける

・「作らせる」……肌が自分でビタミンDを活性化する力を後押しする

肌悩みや目的によって、合うアプローチは変わると考えられています。

アプローチ①「届ける」——ビタミンDそのものを補う

いちばん分かりやすいのが、​ビタミンDそのものを化粧品に配合するという考え方です。

「ビタミンD配合」という言葉は直感的で、肌に足りないものを補うイメージがしやすいのが魅力です。

うるおいを守り、肌をすこやかに整えるサポートが期待されています。

ただし一点だけ知っておきたいのが、​ビタミンDには「もとのかたち」と「活性化されたかたち」があるということ(第6回・第10回でお話ししました)。

医療の現場で使われる活性型を高い濃度で肌に塗ることは、体への影響もあるため、化粧品ではなくお薬の領域とされています。

化粧品では、肌にやさしいかたちで穏やかに補うのが基本です。

アプローチ②「起こす」——受け取る側にはたらきかける

2つめは、少し発想を変えて、​ビタミンDを受け取る側に目を向けるやり方です。

第10回でお話しした「鍵穴」の役割をするVDR(ビタミンD受容体)——ここが元気でなければ、せっかくのビタミンDもうまく働けません。

そこで、この受容体そのものに働きかけよう、という考え方が生まれました。

年齢を重ねると受容体が減っていくと報告されているため、エイジングケアの視点では興味深いアプローチです。

ただ、これは比較的新しい発想で、研究の途上にある部分も多いのが現状です。

「土台となる受容体を整える」という考え方として、頭のすみに置いておくとよいでしょう。

アプローチ③「作らせる」——肌本来の力を後押しする

3つめは、​肌が自分でビタミンDを活性化する力を後押しするという考え方です。

第6回でお話ししたように、肌には、必要な場所で自らビタミンDを活性化するしくみが備わっています。

その「活性化のスイッチ」をやさしくサポートしよう、というアプローチです。

たとえば、クラリセージ由来の植物成分などが、この方向の成分として知られています。

室内で過ごす時間が長く、日光を浴びる機会が少ない現代の暮らしでは、​肌がもともと持っている力を引き出すという発想は、とても理にかなっているといえそうです。

ただし、活性化するには「もとになるビタミンD」が体の中にあることが前提。

日ごろの食事や適度な日光も、あわせて大切にしたいところです。

シェルシュールでは、この「作らせる」発想に着目し、クラリセージ由来の成分を、うるおいの土台となるセラミドと組み合わせるという考え方で保湿クリームを開発しました。

肌悩み別・アプローチの選び方

では、自分にはどれが合うのでしょうか。ひとつの目安を、やさしくまとめてみます。

・​乾燥やバリアが気になる方……ビタミンDを「届ける」発想に、セラミドなどの保湿成分を組み合わせるのが心強い組み合わせです。

・​敏感で炎症が気になりやすい方……肌に負担をかけにくい、穏やかな処方を選ぶことが第一。刺激の少ないうるおいケアを土台にしましょう。

・​年齢によるゆらぎが気になる方……「作らせる」発想で肌本来の力を後押ししつつ、うるおいをしっかり補う組み合わせが向いています。

大切なのは、成分名の目新しさより、​自分の肌悩みに合った発想を選ぶこと。

この視点があれば、これからのスキンケア選びがきっと楽しくなるはずです。

シェルシュールからのご紹介

これまでお話ししてきた「肌本来の力を後押しする」という発想をかたちにしたのが、シェルシュールの新しい保湿クリームです。
​ビタミンDの活性化に着目したクラリセージ由来成分と、うるおいの土台となる​セラミドを組み合わせ、乾燥しやすい敏感肌をやさしく包むことをめざしました。
日ざしを浴びる機会が少ない現代の暮らしに寄り添う、新しい発想のスキンケアです。

医学博士
医学博士
13回にわたるシリーズ、お付き合いいただきありがとうございました。
ビタミンDは、骨だけでなく肌にとっても、とても頼もしいパートナーです。
むずかしく考えず、「肌が本来持っている力を、やさしく支えてあげる」——そんな気持ちで、毎日のケアを楽しんでいただけたらうれしいです。
シリーズを終えて

全13回の「ビタミンDと肌の科学」、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ビタミンDが、バリア・保湿・免疫という肌の土台にどれほど深く関わっているか、その全体像を感じていただけていれば幸いです。
シェルシュールは、これからも敏感肌に寄り添いながら、科学にもとづいたスキンケアの情報をやさしくお届けしてまいります。

より詳しい専門的な解説をお読みになりたい方は、こちらの専門家コラムもあわせてご覧ください。
▶ 専門家コラム:ビタミンDと皮膚(監修コラム)

医学博士
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