こんにちは、セラミド化粧品DSRの中村です。
お客様からときどき、「レチノール」についてお問い合わせをいただきます。
レチノールはシワやたるみ、シミやニキビなど
さまざまなお悩みに効果があると言われております。
その一方で、レチノールはシミの原因になるとか、
皮膚を薄くするとか、肌に良くないといった噂も耳にします。
レチノールのことを知ってうまくスキンケアに取り入れると、実はいろんなお肌の悩みにアプローチできるんですよ!
ご存知でしたか?レチノールは、ビタミンAの一種なんです
レチノールとはビタミンAの1種です。
ビタミンA(レチノイド)は構造上、大きく3つに分けられます
・レチノール(ビタミンAアルコール)
・レチナール(ビタミンAアルデヒド)
・レチノイン酸(ビタミンA酸)
医療分野で使われているレチノイン酸(トレチノイン)、
化粧品などにも配合されている酢酸レチノールや
パルミチン酸レチノールなどがよく知られています。
「ビタミンA」といっても、種類によって効果が違います
ビタミンAのお肌への共通の効果としては、
お肌のターンオーバーを促進することです。
ターンオーバーを促進することで、
表皮の下の真皮のコラーゲン産生を促すので、
シワやたるみのケアにつながります。
また、ターンオーバーを促進するということは、
新しい表皮細胞を作り、古くなった細胞(角質細胞)がはがれていくので、
表皮にあるシミや、ニキビ跡のケア、ニキビ自体のケアにも
おすすめです。
ただ、これらの種類によってはその効果が強いものや弱いものがあり、
また肌への刺激の強さも異なります。
◆レチノール
比較的刺激は少ない。
光や熱、空気によって酸化されやすく不安定。
お肌のターンオーバーを促進するため、シワやニキビに効果的。
もちろん、光や熱などで分解されれば効果はなくなってしまいます。
(※狭義でレチノールのことをビタミンAと呼ぶことがあります。)
◆レチナール
レチノールの酸化されたもの。
レチノールより刺激があるとされている。
◆レチノイン酸
お肌のターンオーバーを強く促進するため、
赤みや乾燥を引き起こしたり、皮がむけたりして皮膚が薄くなることがある。
効果はレチノールの100倍あると言われています。
一般的にはニキビの治療薬として使われており、
効果や刺激が強いため化粧品へは使用されていません。
(※日本のニキビ治療薬として認可されているアダパレンはレチノイン酸類似物質です。)
◆酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、リノール酸レチノール
レチノールの誘導体。
光や熱などに対して安定で分解されにくい。
レチノールよりも肌に浸透しやすく、刺激も少ないため化粧品にもよく用いられています。
お肌のターンオーバーを促進するため、シワやニキビのケアにおすすめ。
(DSRで使用しているビタミンA誘導体はパルミチン酸レチノールとリノール酸レチノールです)
皮膚に対して刺激のある順に並べると、
レチノイン酸(トレチノイン)
↓
レチナール
↓
レチノール
↓
↓
↓
酢酸レチノール
↓
パルミチン酸レチノール、リノール酸レチノール
となります。
刺激があるとは言っても、使い続けるうちに刺激を感じなくなったり、
濃度の低いものから使い始めることで、比較的刺激を感じずに使うこともできます。
次回は、実際にいただいたレチノールに関する噂について検証したいと思います。
https://dsr-skincare.jp/blog/archives/294
レチノールの上手な使い方についてはこちらで詳しく解説しています。
https://dsr-skincare.jp/blog/archives/2333
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