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レチノール誘導体「リノール酸レチノール」と「パルミチン酸レチノール」って何が違うの?

スキンケア講座
スタッフ西川
ねえねえ、レチノール誘導体の「誘導体」ってさ、レチノールを誘導してるの?
スタッフ中村
笑・・その発想なかったわ(笑)
スタッフ西川
その誘導員にも「リノールさん」とか、「パルミチンさん」とかいて、違いが分からないんだよねぇ。

皆様こんにちは、セラミド化粧品DSRの西川です。

本日は成分マニアの中村さんに、レチノール誘導体の仕組みと、「リノール酸レチノール」と「パルミチン酸レチノール」の違いについて説明してもらいたいと思います。

まずは、前提知識として、そもそも「誘導体」って何?

レチノールの概要や分類についてはこちらをご参考ください
シワに効く?シミになる?「レチノール」という美肌成分をご存知ですか?

 

レチノールが「誘導体」という形を取る理由

レチノールは光や熱、空気によって酸化されやすく不安定なの。

紫外線に当たって簡単に壊れてしまうようでは、お肌で効果を発揮できないわよね。

そこで、高級脂肪酸であるパルミチン酸やリノール酸を結合させると、長時間安定し、効果を維持できるの。

 

スタッフ西川
高級脂肪酸ってなんか高そうだよね
スタッフ中村
値段は関係ないからっ(炭素数12以上)

 

「リノール酸レチノール」と「パルミチン酸レチノール」どちらがいい?

さて、リノール酸とパルミチン酸に助けられ、ようやく安定したレチノール。

お肌に塗った後は、レチノールから、リノール酸・パルミチン酸が切り離されます

ここで、誘導のお仕事は終わり(笑)

独り立ちしたレチノールは、その効果を発揮していくので、どちらもレチノールの効果としては基本的に同じよ。

一方、切り離された誘導員さん(リノール酸、パルミチン酸)達は、別の仕事をするの!

・リノール酸:美白
・パルミチン酸:保湿

彼らも、その成分本来の力を発揮して働くのね。

スタッフ西川
へー!誘導員以外も仕事こなすって、さすが高級脂肪酸!

成分単体で見ると、トータルの美肌効果は「リノール酸レチノール」の方が高いと言えるかもしれないわ。

スタッフ西川
じゃあ、リノール酸レチノールが入った製品の方がいいってこと?
スタッフ中村
西川君、またまたツメが甘いっ!

美容液は、レチノール誘導体以外の成分も入っていますから、レチノール誘導体の効果だけではなく、他の成分もチェックして、お肌に必要なもの・合うものを選ぶことが大切よ。

▶シェルシュールのレチノール美容液「モイスチャーマトリックスQ」と「モイスチャーマトリックスEX」って、どう違うの?

 


レチノール誘導体が「誘導体」な理由、そして、「リノール酸レチノール」と「パルミチン酸レチノール」の違い、お分かりいただけたでしょうか?

ありがたいことに、最近のモイスチャーマトリックスQ人気等もあり、なかなかtwitterに登場できない中村ですが、twitterでもできる限り絡んで行こうとしてるみたいですので、製品のご感想や、気づいたことなど、つぶやいてみてくださいね!

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レチノールの上手な使い方についてはこちらで詳しく解説しています。

▶レチノールでお肌がヒリヒリ?そうなる前に知って欲しい!レチノール化粧品の注意点と上手な使い方3つ