こんにちは、セラミド化粧品DSRの中村です。
先日、モイスチャークレンジングジェルJを愛用してくださっているお客様から
配合している成分のことでご質問をいただきました。
(ご質問者様に掲載の許可をいただいてます)
モイスチャークレンジングジェルJ愛用しています。
肌荒れした時も、このクレンジングは問題なく使えました。こちらの商品にある「デシルグルコシド」という成分について質問があります。
ネット上で、デシルグルコシドは食器用洗剤にも使われる油汚れが得意な成分だという情報を目にしました。
そのページでは、上記の理由から脱脂力が強く肌への負担になるという結論でしたが、こういった主張に関してどうお考えになりますか?デシルグルコシドについての御見解を教えていただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
同じような疑問を持つお客様もいらっしゃるかと思いましたので、
この洗浄成分についてお話ししたいと思います!
デシルグルコシドってどんな成分?
糖類(ぶどう糖等)を原料とする洗浄成分(アルキルポリグリコシド、以下グルコシド系と表現します)の1種です。
グルコシド系の洗浄成分は、皮膚刺激性が非常に低く、
皮脂やシリコーン汚れ(メイクなどの汚れ)に対して
高いクレンジング能力をもっています。
デシルグルコシドがお肌にやさしいのはなぜ?
お肌の保湿やバリア機能は、皮脂の量よりも、
角質層にあるセラミドなどの保湿成分の方が深く関わっています。
お肌に負担の少ない洗顔のためには、
洗顔時にいかにセラミドなどを失わないかがポイントになります。
皮脂は残しておくと酸化して肌トラブルの原因になることもあるので、
基本的には洗顔である程度取っていただいた方がよいと思います。
デシルグルコシドなどのグルコシド系洗浄成分は、
お肌の表面にある皮脂やシリコーン汚れ(ファンデや下地、日焼け止めなど)を落とす力は強いのですが、
お肌の内部、つまり角質層の保湿成分(セラミドやコレステロールなど)は
落としにくいという特徴をもった洗浄剤です。
つまり、お肌表面の汚れは落とせて、お肌内部のうるおいは残すことができる、
お肌に負担の少ない洗浄成分なのです。
また、皮膚への刺激、目への刺激もきわめて低く、
生分解性も高い(自然界で分解されて残らない)ため
とても安全性の高い洗浄成分です。
他の界面活性剤の洗浄を補助し、肌への刺激を緩和するために配合されることも多くあります。
どんな商品に良く使われているの?
皮膚への刺激性が非常に低いことから
ベビー用や敏感肌用の製品に使われることが多いです。
食器洗い洗剤に配合されている場合は、
主として配合されている強い洗浄成分の肌への刺激を抑えてマイルドにするために配合され、
「手にやさしい」をコンセプトにしている場合が多いと思います。
ただ、他の食器用洗剤に比べると高価なため、
配合量は少ないのではないかと思います。
デシルグルコシド配合のシェルシュールの洗顔料
先ほどグルコシド系の洗浄成分は皮脂やメイク汚れを落とせると書きましたが、
配合している濃度や他の成分によって、洗浄能力が変わってきます。
グルコシド系の洗浄成分を配合しているシェルシュール商品を例にとって説明したいと思います。
◆モイスチャークレンジングジェルJ
洗浄成分:(カプリリル/カプリル)グルコシド、デシルグルコシド、ココイルリンゴアミノ酸Na、ステアリン酸グリセリル(SE)
⇒全成分はこちら
ジェルをなじませて流すだけで洗顔やメイク落としができます。
ウォータープルーフのメイクや濃いメイクは落としにくいのですが、
普通のメイクなら落とすことができます。
◆ボディウォッシュジェルBJ
洗浄成分:デシルグルコシド、ココイルリンゴアミノ酸Na、ステアリン酸グリセリル(SE)
⇒全成分はこちら
からだが乾燥して痒い、敏感肌という方のために開発したシャワージェルです。
「落としすぎない」をコンセプトにしていますので、
軽いミネラルメイクなら落とせますが、普通のメイクは落とせません。
どれもグルコシド系の洗浄成分やアミノ酸系の洗浄成分を使用していますが、
配合量や他の洗浄成分の違うので
メイクが落とせるかどうかや、洗い上がりが変わってきます。
化粧品にはいろんな成分が入っていますので、
1つの成分だけでなく他の成分を見たり、
実際に使ったりしてお肌に合うか確かめてみてくださいね!
↓さらに詳しくお肌へのやさしさを知りたい方は↓
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