そもそもステロイド剤って危険なの?
グリチルリチン酸の危険性について書いてあるサイトを、いろいろ見せてもらいましたよ。
アトピーでお悩みの方に、ステロイド外用剤への恐怖心を煽り自社製品を売る、アトピービジネスが思い出されますね・・・。
グリチルリチン酸をNGとする話も、そういったサイトから広まっているように感じました。
ステロイドの危険性
ステロイド外用剤は、当初は乱用による副作用が問題になりましたが、正しく使えば非常に優れた薬です。
ここでの詳細な説明は省きますが、その危険性は「内服」の場合のものであり、「外用」の場合、副作用は確かにありますが、そこまでの危険性はないのです。
それをあたかもステロイド外用剤でも危険であるように言って不安をあおり、それを信じてステロイドの使用を拒む患者が増え、効果的な治療を難しくしているのが現状です。
グリチルリチン酸でも、同じような状況が起きているように感じました。
副作用「偽アルドステロン症」は「内服」で起きる
この副作用は、皮膚の炎症などとは全く別のものです。(高血圧、低カリウム血症などが起きる)
しかも「内服」で「長期間高濃度」で摂取した場合のものです。
「外用」した場合に報告されているものではありません。
厚生労働省の薬発158号はそのことを注意喚起していますが、皮膚の炎症などには全く触れていません。(この通知は現在では廃止されています。)
ステロイドと同じ副作用?ホルモンが作れなくなる?
「ネガティブフィードバック」とは
外部からホルモンを摂取すると、体内でのホルモン分泌が抑制されてしまうことを「ネガティブフィードバック」と言います。
ステロイドは、副腎皮質ホルモンの1つですので、ステロイド外用薬の長期使用で起こり得る副作用です。
ホルモンには抗炎症作用を持つものもありますので、それが分泌されなくなると、肌の抗炎症作用が
なくなるのでは?ということですね。
ステロイドと同じ「ネガティブフィードバック」が起きるのか?
グリチルリチン酸は、皮膚の外用剤に使われている、「糖質コルチコイド」作用のあるステロイドのレセプターには結合しません。
全く別の「鉱質コルチコイド」のレセプターにはごくわずかに結合するようです。
しかし、これは全く関係のない話で、グリチルリチン酸とステロイドが関係あるかのように書き並べているだけです。
ゆえに、ステロイドと同じ機序のネガティブフィードバックは起きません。
グリチルリチン酸の「ネガティブフィードバック」可能性
一方、グリチルリチン酸は、コルチゾールの代謝を阻害します。
そのため、グリチルリチン酸の摂取でコルチゾールが蓄積し、「ネガティブフィードバック」が生じる可能性はあります。
「外用」でも、バリア機能が壊れている場合や、毛穴等の器官等から、ごく極微量の経皮吸収は発生します。
しかし、化粧品への配合は、安全性を確認された量しか認められていませんし、そもそも問題になる量ではないので、その危険性は限りなくゼロに近いと言ってよいでしょう。
医薬品の塗り薬でも「非ステロイド薬」として分類されています
グリチルリチン酸は「医薬品の外用」として使用される場合でも、「非ステロイド薬」として分類されています。
化粧品および医薬部外品(薬用化粧品)による連用においては、10年以上、何千もの製品での使用実績の中で、ステロイド様作用をはじめ、重大な副作用は報告されていません。
おまけ:グリチルリチン酸は甘い!
#弊社製品にはグリチルリチン酸にカリウム塩を付加した「グリチルリチン酸ジカリウム」を使用しています。
次回もグリチルリチン酸を深堀しますよ!
こんな嬉しいリクエストを頂きましたので。
分かりやすい、でお馴染みの
シェルシュールさん(@DSRcorporation)Blog?抗炎症の【グリチルリチン酸】について??
副作用(影響)に関しても、後日記事になるそうなので楽しみ??
「グリチルリチン酸〇〇」の区別(使い分け、成分choiceのヒント)についても知りたいですー!! https://t.co/spjBT0Gx0k
? micron_macron.【????】 (@I_am_imyme) August 28, 2020
リクエスト、ありがとうございます!
お待たせして申し訳ございませんが、もう少々お待ちください。
グリチルリチン酸については、こちらの記事も、おススメです!
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