お高い美白化粧品使ってるのに、効いてる感じがしません。
それ、使うタイミング間違ってない?
この記事では、医学博士がシミができるメカニズムを解説し、6つの美白タイミング別に、使うべき美白成分をご紹介します。
美白チャンス、逃してない?
シミができるメカニズム
シミの正体「メラニン」
メラニンは、体内で生成される黒色や褐色の色素で、皮膚や髪、眼球などに存在しています。
皮膚や髪、眼球などに存在するのですが、メラニンにも種類があって、
- ユーメラニン:褐色~黒色の色素
- フェオメラニン:黄色~赤色の色素
この2種類の量のバランスの違いで、髪や肌、目の色の違いが出てきます。
シミの原因は、ユーメラニン。
お肌に局所的に溜まればシミですし、お肌全体に均一に増えれば、肌が黒っぽく見えるようになります。紫外線が原因の場合は「日焼け」ですね。
メラニンがシミに!そのプロセス
紫外線や摩擦、有害物資などが肌に届くと、「活性酸素」が発生したり、お肌の細胞(ケラチノサイト)が「メラニン生成指令」を出します。
活性酸索の刺激やメラニン生成指令を受けると、メラノサイトでは、チロシナーゼという酵素の働きにより、チロシンが酸化されてドーパ、ドーパキノン(シミの元)となり、そこからメラニンが生成されます。
生成されたメラニンはメラノソームと呼ばれる袋(小胞)に貯蔵され、お肌の細胞(ケラチノサイト)に送り込まれます。
こうしてお肌に放たれたメラニンは、増え、溜まり、留まります。
これが、シミが出来ちゃった!消えなーい!というショックな出来事の裏側です(涙)
本来は、メラニンはお肌の敵ではなく、紫外線などからお肌の細胞守るために産生される、お肌の味方なんですよ。
強い日差しを浴びると肌が褐色になるのは紫外線を遮り、お肌を守るためなのです。
打倒メラニン!美白チャンス6選
シミができるメカニズムには、6つの美白できるタイミング、美白チャンスがあります!
- 【予防美白】活性酸素の発生時
- 【予防美白】メラニン生成指令が出る時
- 【予防美白】メラニンが産生される時
- 【予防美白】メラニンがお肌に放出される時
- 【直接美白】ターンオーバー時
- 【直接美白】メラニンがお肌に放出された後
*直接美白とは、出来てしまったシミに直接働きかける美白のことを指します。
【美白チャンス別】この美白成分が効く!
予防美白チャンス4つ:シミを予防する成分
メラニン色素がお肌に放出される前に、シミになる前に、徹底的にブロックして行きましょう!
1. 発生した活性酸素を減らす
活性酸素の発生や働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除いたりする、抗酸化物質が有効です。
- ビタミンC誘導体
- パプリカエキス
- アスタキサンチン
- フラーレン
- トコフェロール
- ユビキノン等
2. メラニン生成指令をストップ
メラノサイトを活性化させる物質の働きや分泌を抑えることで、メラニン生成の指令自体をブロックします。
- トラネキサムサン
「プラスミン」「プロスタグランジン」の働きを抑える - カモミラET等
「エンドセリン」の分泌を抑える
3. メラノサイトでメラニン産生を抑制
メラノサイト内で、メラニンの生成を促進させる“チロシナーゼ”という酵素の活性を抑えます。
- ビタミンC誘導体
- コウジ酸
- リノール酸S
- アルブチン
- エラグ酸
- プラセンタエキス
- レシノール等
4. メラニンの受け渡しをプロック
メラノサイトからお肌(ケラチノサイト)へのメラノソーム(メラニン色素が貯蔵された小胞)の移動を抑制する
- ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)
直接美白チャンス2つ:出来たシミに効く成分
出来てしまったシミをどうにかできるチャンスを2つ、そこに効果のある美白成分をそれぞれご紹介します。
5. ターンオーバーと共にメラニンを排泄
ターンオーバーの乱れによって、メラニンが沈着してシミとなります。ターンオーバーの乱れを改善する成分により、色素沈着改善効果が期待できます。
- レチノール
- エナジーシグナルAMP
6. メラニンの色を無くす(還元)
褐色のメラニンを白くする「還元」力のある成分が有効です。ビタミンCは、自身が酸化されることにより、他の物質を還元してくれます。
- ビタミンC誘導体
まとめ
お使いの美白成分は、どの美白チャンスに効く成分でしたか?
予防美白成分で、出来てしまったシミを薄くしようとしてました…。
それなら、「直接美白」の5のレチノールや、6のビタミンC誘導体等がおススメですね。
「美白成分」と言っても、その種類や効能、効くタイミングは様々です。
欲しい効果を持つ美白成分を、適切なタイミングでお手入れに取り入れてくださいね。
なお、できてしまったシミを薄くするのは、シミができないように予防するよりも何倍もお金と時間がかかります。
しかも、シミがない状態に戻れる保証はありません。
「直接美白」成分を取り入れて現在のシミに働きかけつつ、しっかり「予防美白」成分も組み合わせて、未来のシミ対策もしていきましょう!
今回ご紹介した美白成分の中でも、ビタミンC誘導体は3つの美白チャンスに効き、しかも、価格的にそれほど高価ではないことも多く、 美白スキンケアの第一歩におススメです。
直接美白も、予防美白もしてくれるビタミンC誘導体は、いつ塗るのが効果的?
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