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【保存版】医学博士が敏感肌のために避けている成分5選

成分徹底解説

敏感肌を研究する医学博士が、スキンケア・ヘアケアで、敏感肌のために避けるべき成分を具体的に5つ挙げ、その理由や注意点を解説しました。

お肌にやさしいと思っていた成分も、実はお肌の刺激になっているかも?

敏感肌の方は要チェックですよ!

ラウリル硫酸Na

化粧品

アニオン界面活性剤の一種。

刺激が強く肌荒れを起こしやすいので、敏感肌が避けるべき成分の筆頭です。

生化学の分野でも、タンパク質の変性剤として使用されています。

西川
西川

タンパク質を変性させるって、何がダメなんですか?

お肌のバリア機能を担う角質細胞は、ケラチンという繊維状の「タンパク質」が主成分です。

ラウリル硫酸Naはそのタンパク質を変性させ、角質層のバリア機能を破壊し、肌荒れを招いてしまうのです。

角質層のバリア機能

西川
西川

乾燥肌や敏感肌も招くヤツですね!

医学博士
医学博士

皮膚科学の分野でも、研究で人工的に肌荒れを起こす薬剤として使用されているくらい、ラウリル硫酸Naの刺激は強いのです。

界面活性剤分類について基礎知識

界面活性剤は「水になじむ」部分と「油になじむ」部分を持ち、様々な用途に広く使われています。

界面活性剤

洗浄剤として、皮脂汚れなどを落とす力がありますが、お肌のバリア機能を形成する細胞間脂質も落としてしまうことで、刺激にもなり得ます。

界面活性剤は、水になじむ部分が水に溶けた時、イオン化するかしないか、どのような性質のイオンになるかで、大きく4つに分類されます。

イオン性界面活性剤・3種

界面活性剤アニオン型(陰イオン)
石鹸・シャンプー・洗顔料など

界面活性剤カオチン型(陽イオン)
リンス・トリートメント・制汗剤など

界面活性剤両性イオン型(アンホ)
ベビー用品・高級シャンプー・リンスなど

非イオン性界面活性剤・1種

界面活性剤ノニオン型(非イオン)
化粧水・乳液・クリームなど

さらに、詳しくはこちら↓

界面活性剤は悪者?敏感肌にはNG?医学博士が教える真実と対策
医学博士が、界面活性剤の特徴や分類から、よくある誤解、化粧品への配合目的別に、刺激になる/ならないを解説。その刺激から肌を守る方法は必読!

カチオン界面活性剤

界面活性剤イメージ図

カチオン界面活性剤は、殺菌性やコンディショニング作用があり、毛髪用のトリートメントによく配合されています。

比較的、肌への刺激の強い成分が多いため、カチオン界面活性剤は敏感肌では使用を避けたい成分です。

カオチン界面活性剤の種類

化粧品に使用されるカオチン界面活性剤は、3級アミン4級アンモニウム塩に大別されます。

4級アンモニウム塩は比較的強い刺激のものが多く、一方、3級アミンは比較的刺激が弱いと言われています。

医学博士
医学博士

DSRでは、敏感肌のために、3級アミンも含めどちらもできるだけ使用しないようにしています。

3級アミン:比較的刺激が弱い

脂肪酸アミドアミン
・ステアラミドプロピルジメチルアミン
・ベヘナミドプロピルジメチルアミン

4級アンモニウム塩:比較的強い刺激のものが多い

モノアルキル型
・セトリモニウムクロリド
・ステアルトリモニウムクロリド
・ベヘントリモニウムクロリド
・ステアルトリモニウムブロミド
・セトリモニウムメトサルフェート
・ベヘントリモニウムメトサルフェート

モノアルキルエーテル型
・ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド
・ベヘニルPGトリモニウムクロリド

ジアルキル型
・ジステアリルジモニウムクロリド
・ジココジモニウムクロリド
・ジアルキル(C12-18)ジモニウムクロリド
・クオタニウム-18

ジアルキルエステル型
・ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート
・ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート

ベンザルコニウム型
・ベンザルコニウムクロリド

なお「カチオン」という言葉が「カチオン界面活性剤」を指すことが多いのですが、増粘剤などにもカチオンタイプがあります。

カチオンの増粘剤などは、カチオン界面活性剤のような刺激はないので安心してください。

ポリアクリルアミド

研究室イメージ写真

ポリアクリルアミドは、アクリルアミドが重合(化学的に結合)して長鎖になったポリマーです。

ポリアクリルアミドそのものは特に肌に悪いわけではないのですが、重合の際に残留したアクリルアミドモノマーが肌に悪い(神経毒)ため、使用を避けています。

医学博士
医学博士

ただし、残留モノマーがきわめて微量であることが、原料の規格で確認できれば、問題ないと考えています。

そもそも「ポリマーはお肌に悪い?」と気になる方はこちらをお読みください。それ、誤解です!

合成ポリマーにまつわる都市伝説
以前テーマにしました防腐剤や界面活性剤と同様に、世間の方々から大きな誤解をうけている合成ポリマー。お肌に悪いと信じ込んで...

植物エキス

植物エキス材料

植物エキスには、一般的にはタンニン、フラボノイド、カロチノイド、サポニン、ポリフェノールなど様々な化合物が含まれていて、薬効的な作用をもつ成分もあれば、有害
な作用をもつ成分も雑多に含まれています。

それらの中には炎症性サイトカインの分泌を促したり、アレルギーを引き起こすものも
ありますので、むやみやたらに敏感肌用の化粧品に配合するのは、あまりお勧めできません。

ただし、逆に炎症性サイトカインや神経成長因子の分泌を抑制するような、アレルギ
ーや炎症を押さえる働きのある植物エキスもあります。

敏感肌の敵!炎症性サイトカイン(炎症を引き起こすトリガー)についてはこちら↓
【肌荒れスパイラル脱却へ】炎症性サイトカインとバリア機能に着目

医学博士
医学博士

作用のメリットとデメリットを比べた時に、メリットが大きい場合には使用することもあります。

例えば、DSRで採用しているパプリカエキスは、抗酸化作用の強い成分を抽出精製しているため、デメリットを抑えながら、抗酸化メリットを最大限に生かしています。

詳しくはこちら↓

シェルシュールで使用している【植物系エキス・成分】まとめ
敏感肌のためのセラミド化粧品ブランド「シェルシュール」では、一部化粧品に植物エキスを配合しています。アレルギーが合ったり合わない方向けに、シェルシュールで使用している植物リスト一覧と、植物エキスフリーの化粧品をまとめました。

精油

精油イメージ写真

一般的には、植物の精油には、植物エキス同様、雑多な成分が含まれています。

その中には香料にも使用されているような良い香りをもつ半面、どのくらい不純物が含まれているか分かりません。

また、土壌汚染などの情報も分からないことも多く、環境由来の成分も含まれている可能性があります。

そのため、アレルギーを起こす可能性のある成分や、肌への刺激となる成分を含む場合もあります。

医学博士
医学博士

すべての精油にリスクがあるとは言い切れませんが、敏感肌では避けたほうが良いと考えます。

天然の成分はお肌にやさしい、合成は良くない、と思われがちですが、合成の成分は目的の成分をピンポイントで合成しているため、不純物が少ないという意味でリスクが低いんですよ。

化学物質は肌に悪い?合成化学物質・石油由来成分・防腐剤は入っていません?
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医学博士が敏感肌のために避けている成分5選まとめ

医学博士高岡が解説して参りましたが、気になる成分はありましたか?

特に、植物エキスや精油などは、ナチュラルで肌にやさしい、と思われていた方もいらっしゃるかもしれません。

医学博士が敏感肌のために避けている成分
1. ラウリル硫酸Na
2. カチオン界面活性剤
3. ポリアクリルアミド
4. 植物エキス
5. 精油

もちろん、精製度や配合量等によりその影響は異なりますので、成分表示にこれらの成分があったら絶対使わないで!ということではありません。

実際、植物エキスの解説に書きました通り、メリットがデメリットを大きく上回る場合には、弊社製品にも配合しています。

敏感肌の方が化粧品を選ぶ時の、一つの目安として、参考にして頂ければ幸いです。