この記事では、まず化学物質の定義や誤解を解説します。
そして、一般的に避けられる傾向にある「合成の化学物質」「石油由来成分」「防腐剤」などが、イメージだけで誤解されている現状を紐解いて行きます。
化粧品の安全性を、言葉のイメージだけで判断していませんか?
言葉のイメージと「○○を配合していない化粧品」
化学物質のイメージと本当の意味
「化学物質」とは、「元素」と「化合物」のことで、身の回りの物はすべて化学物質です。
「化学物質」が、狭い意味で「化学的に合成された化合物」という意味で使われることもあるので、混乱してしまうんですね。
合成の化学物質もあれば、天然の化学物質もある、ということになります。
「天然の化学物質」や「身体に悪くない化学物質」は話題になりません。
しかし、「合成した化学物質」や「身体に悪い化学物質」はとかく話題になります。
「身体に悪い化学物質」という言葉を何度も聞くうちに「化学物質」=「身体に悪い」というイメージができてしまったのではないかと思います。
悲しいことですが、化粧品業界では、「化学物質」が持つ悪いイメージを利用して、消費者に恐怖心を持たせ、「天然やナチュラルが肌に優しい」といったイメージで化粧品が売られていることもあります。
では、「合成の化学物質」と「天然の化学物質」いう言葉のイメージについても考えてみましょう。
合成の化学物質を配合していない化粧品だから安心?
精製度の低い天然物よりも、精製度が高く純度の高い合成化合物のほうが、敏感肌の方にとってはリスクが低いこともあります。
合成の化合物でも精製度が低ければ、もちろんリスクは高くなります。
石油由来成分を配合していない化粧品だから安心?
「石油由来の成分は配合していません、天然由来の成分だけで作りました!」
そう聞くと、なんだかお肌に優しそうな気がしますね。
石油由来の合成化学物質は、あまり良いイメージを持たれていません。
不純物による被害で訴訟問題になったイメージが残っているのかもしれませんが、それは、技術も規制も緩かった、遠い昔の話です。
塗り薬のベースに使われるほど、安全性が高いとされる「ワセリン」も石油由来ですし、防腐剤や界面活性剤など、化粧品に使われる石油由来の化学物質はたくさんあります。
なおDSRでは、環境への配慮という観点から、石油由来の原料を減らし、環境に配慮した天然由来(合成も含む)の原料に切り替えていっています。
防腐剤を配合していない化粧品だから安心?
それでも安全そうですか?
もちろん、敏感肌等で特定の防腐剤にアレルギーがある方は、その防腐剤が入っていない化粧品を選んで頂くことが大切です。
しかし、防腐剤にアレルギーのない方にとっては、防腐剤を極端に避ける必要はありません。
言葉のイメージで化粧品の安全性を判断しないで!
○○が入っていないから安心?
今回お伝えしたかったことは、言葉の持つイメージで、化粧品の安全性を判断しないで!ということです。
「○○が入っていないから安心!」という言葉の裏に、
〇〇は本当に肌に悪い成分なのか。
〇〇はどのように肌に悪い成分なのか。
1つの情報をうのみにせず、
ちょっと待て、これはブーメラン?
ブーメランになってませんか?
そう書くと、その成分が悪い、みたいに思われるのではないかって。
シェルシュールは敏感肌の方のための化粧品ですから、特定の成分が合わない方にも安心してお選び頂けるよう、「○○フリー」であることを明記するのは大切なことだと考えています。
「オイルフリー」は、油分がお肌に悪いからお勧めしているのではなく、油分が合わなくて困っている方にお届けしたい、という意図を込めていますよ。
繰り返しになりますが、言葉のイメージではなく、ご自身に必要な情報なのか、きちんと見極めて頂きたいと考えています。
気を付けてくださいね、ブログ担当西川君!
この化粧品は私に合うのかな?この成分は大丈夫かな?
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