ここ数年、お客様から「油分が肌に合わない」とのことでのご相談やご要望などが増加しています。
そこでシェルシュール製品では油分の入っていない製品の拡充やHPなどで認識しやすいように表記を行うなどの改善を行っています。
オイルフリーとは?
オイルフリーの表現につきましては、下記の定義(自社基準)にしたがって表記しております。
「オイル(油分)は脂質(Lipid)のカテゴリーに含まれ、常温で液状のもの」
主としてトリグリセリドや炭化水素などを主成分とした植物油や、エステル油などが含まれます。
石油由来の鉱物油はオイルに含まれますが、DSRでは全商品で使用しておりません。
また、セラミドやコレステロール、脂肪酸、高級アルコールなど(常温で固形のもの)につきましても脂質ではありますが、常温で液体ではありませんのでオイル(油分)として定義しておりません。
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(油溶性ビタミンC誘導体)やトリスヘキシルデカン酸ピリドキシン(油溶性ビタミンB6誘導体)は常温で液体の油性成分ですので、オイルとして定義しています。
シア脂は常温では固形ですが、体温程度の温度で液状になりますのでオイルとして扱っています。
※化粧品公正取引協議会のHPではオイルフリーに関して「オイルとは、植物性油、動物性油及び鉱物油をいう。」と案内されています。
通常はオイルがお肌に負担になったりお肌に刺激となるわけではありませんが、一部の脂漏性皮膚炎でお悩みの方や皮脂の分泌が過剰でお悩みの方など、油分を控えた方が良い場合がございますので、選択肢として選びやすいようにノンオイルの製品をご用意しております。
また前述のように、油分がお肌に合わず肌荒れを起こしてしまうといったご相談を受けることが多々ありますので、そのような場合にもお選びいただけるようノンオイル製品をラインアップしております。
シェルシュールのオイルフリー製品
モイスチャーマトリックスIS
オイルフリーのセラミド保湿美容液です。セラミド濃度は0.2%と標準的で、炎症や敏感肌スパイラルに着目した成分を選んで配合しています。敏感肌や脂漏性皮膚炎の方など、化粧品でトラブルを起こしやすい方の最初のトライとしてお勧めしています。
モイスチャーマトリックスNS
オイルフリー、グリセリンフリーのセラミド保湿美容液です。セラミド濃度は0.6%と高濃度でお肌のバリア機能をしっかりサポートします。ビタミンB6誘導体やナイアシンアミド、マルチ植物エキスなどが、肌荒れを防ぎます。モイスチャーマトリックスISで刺激など問題がなかった場合に、保湿力をアップするセカンドチョイスとしてもお勧めしています。
モイスチャーマトリックスES
オイルフリーのセラミド保湿美容液です。セラミド濃度は0.6%と高濃度でお肌のバリア機能をしっかりサポートします。ビタミンC誘導体が配合してあり、様々なお肌のお悩みに対応できるように成分構成を工夫してあります。
NMFモイスチャライザーB
オイルフリーのモイスチャライザー(化粧水タイプ)です。セラミドも若干配合していますが、主にアミノ酸などの天然保湿因子(NMF)をしっかり補うことで、お肌の内部から潤いを守る力をつけます。モイスチャーマトリックスだけでは保湿力が物足りない場合やお肌の内部から乾燥するような感覚の時(インナードライ)にお勧めしています。脂漏性皮膚炎などの敏感肌の方に評判です。
モイストバリアジェルPS
モイスチャライザーとモイスチャーマトリックスを使用してもまだ保湿力が足りない場合や、皮脂が少なくてお肌の表面が乾燥しがちな場合には、通常であればクリーム類を足していただくのですが、油分がお肌に合わない方の場合にはクリームの使用でお肌が荒れてしまうことがあります。そういう場合に油分の入っていないオイルフリーのプラスアイテムが必要となり、お客様と開発したノンオイルジェルです。
アドバンストローションC
水溶性ビタミンC誘導体(アスコルビルリン酸Na)やビタミンB6誘導体(ピリドキシン環状リン酸)などのビタミン類や種々の植物エキスを整肌成分として配合。刺激からお肌を守り、すこやかなお肌に導きます。グリセリンフリーで、特にニキビ肌や脂性肌にお勧めのローションです。
アドバンストエッセンスAZ
ニキビや毛穴の気になる方に注目のアゼライン酸(整肌成分)やお肌への刺激シグナルに着目したマルチ植物エキス(整肌成分)を配合した美容液です。お肌への刺激を緩和しつつ皮脂の分泌の気になるところにもアクティブに働きかけます。
オイルフリーではないが、ごく微量の油分のみ含有の製品
ベビーマトリックスF
油分としてトリスヘキシルデカン酸ピリドキシン(油溶性ビタミンB6誘導体)とスクワランがごく少量(1%程度)配合されていますが、油性感はなくさらっとした使い心地です。セラミド濃度は0.1%と低いのですが、その分界面活性剤など他の成分も少なくお肌への負担がきわめて低い製品です。防腐剤フリーなど低刺激にこだわっています。モイスチャーマトリックスISでも少しお肌への負担を感じる方へのセカンドチョイスとしてもお勧めしています。
モイスチャーマトリックスQ
油分としては、リノール酸レチノールというビタミンA誘導体とトリスヘキシルデカン酸ピリドキシン(ビタミンB6誘導体)のみです。こちらの特徴はグリセリンも無配合ということです。グリセリンも特にお肌に悪いものではなく、標準的な保湿成分ですが、ごくまれにお肌に合わないという方がいらっしゃいます。セラミド濃度は0.4%と比較的高濃度です。しわやニキビなどでお悩みの方にお勧めです。
エッセンシャルモイスチャライザーLX
光老化に着目し、天然保湿因子をたっぷり補うことができる化粧水タイプの保湿美容液です。油分としてはトコフェロール(ビタミンE)とパプリカエキス、と、ごく少量のマカデミア種子油、カノラ油が配合されています。プレエイジングケア、エイジングケアどちらにも対応しています。
オイルフリー製品をうまく利用する方法
油分がお肌に合わないという方でなくても、オイルフリー製品をうまく活用することができます。
混合肌のように部分的に皮脂の量が異なることはよくあることです。
また、季節によっても皮脂の量は変わってきますので自分で皮脂の多いところと少ないところで化粧品の油分の量を調節することは、とても良いことです。
お顔全体にオイルフリーの製品を使用し、部分的にオイルの入った製品を塗り足すことで皮脂の少ないところに油分を補うことが可能となります。
このような塗り足しによって細かく油分量を調節できますので、画一的なスキンケアより、よりきめ細かなケアが可能です。
オイルの量とテクスチャー
エモリエント成分であるオイルの量が多ければ多いほど、テクスチャーが重たくなるというわけではありません。
オイルにも色々な種類と性質があり、テクスチャーの重たいオイルや軽いオイル、滑りの良いオイルや滑りにくいオイルなどがあります。
スクワランやホホバ油などは滑りが良いので、比較的軽く感じますが、しっかりと皮膚表面を保護するオイルです。
またエステル油と呼ばれるものの多くは非常に滑りが良く、油性感のない軽いテクスチャーのものが多いです。
一方、メドウフォーム油やマカデミアナッツ油は比較的重たいオイルの一種です。
油分の量も大切ですが、配合されている油分の種類にも気を付けて見てみてはいかがでしょうか。
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