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レチノールってビタミンAでしょ?妊婦の私は使っていいの?ダメなの?

お肌のお悩み・ご相談
スタッフ西川

ねえ中村さん、レチノール化粧品は妊婦さんにはダメって聞いたけど、本当?

スタッフ中村
レチノールはビタミンAだから、という話ね。
スタッフ西川

え、何で?ビタミンAがダメってことは、うなぎ食べちゃダメってこと?え、塗るのもダメなの?

スタッフ中村

はいはい、一つずつ説明するから、落ち着いて(笑)

DSRは、妊婦がレチノール化粧品を使用することについて「気になる方は控えて下さい」というスタンス取っています。

これについてご説明して参りますね。

妊婦さんがビタミンAを過剰摂取することの危険性

ビタミンAは胎児には必要な栄養素なのですが、脂溶性(体内に蓄積される)であるビタミンAを取り過ぎるのは良くありません。

通常量を超えて「過剰」に摂取すると、赤ちゃんに先天異常が起こる可能性がある、という報告があるからです。

ビタミンA誘導体であるレチノール化粧品の場合

さて、ビタミンAの過剰摂取と、ビタミンA誘導体であるレチノール化粧品の塗布と、どう関係があるのでしょうか?

高岡が解説いたします。

濃度について

レチノール誘導体は、お肌が敏感な方には多少刺激を感じる成分ですので、本来、「お肌への作用が緩やか」と定義されている化粧品には、それほど高濃度で配合することはありません。

シェルシュールのレチノール化粧品についても、デイリーケアができる濃度を考慮し、配合しております。

経皮吸収について

そして、化粧品としてビタミンA誘導体であるレチノールを肌に塗ると、ビタミンAの「経皮吸収」の可能性があると考えられます。

ですが、食事でビタミンAを摂取する場合と比べ、化粧品による経皮吸収は、実際にどのくらい吸収されるかというデータはありませんが、ごく微量だと考えられます。

このとこから「絶対に使ってはいけない」というレベルではない、と言えると思います。

個人の状況によってリスクも異なるから・・・

また、食事でのビタミンA摂取量は人それぞれなので、レチノール化粧品を使うリスクが0とは言えません。

スタッフ西川

例えば、食事でめちゃくちゃうなぎ食べてビタミンA取りまくっている人だと、微量の経皮吸収でも良くないかもしれない。

そう、そういうことなんですよ、極端ですけどね。

個人個人で状況が違う以上、大丈夫とは言えません。

万一何かあった時に、「レチノール化粧品を使っていなかったら・・・」と後悔することがないように、気になる場合は使用を控えたり、産婦人科の先生に相談されることをお勧めいたします。

妊活中・妊娠中のレチノール化粧品の使用について

なお、皮膚科等で処方されるビタミンA誘導体「トレチノイン」等については、皮膚科や産婦人科の先生にご相談ください。


レチノールの上手な使い方についてはこちらで詳しく解説しています。
▶レチノールでお肌がヒリヒリ?そうなる前に知って欲しい!レチノール化粧品の注意点と上手な使い方3つ

スタッフ西川

でさ、結局どれくらいが「過剰摂取」なの?

赤ちゃんのためには、ビタミンAも必要な栄養分なんでしょ?

スタッフ中村

全然摂らないというのもビタミンA不足になってしまうので良くないね。

女性の場合、1日の摂取推奨量は650~700㎍RAEくらいで、超えるとリスクが高まる上限は2700㎍RAEとされているの。

例えば、鶏レバー10g中にレチノールは1400㎍、うなぎなら100g中に1500㎍ほど含まれているから、1回にその量を食べるだけで、1日の推奨摂取量を軽く超えてしまうわね。

スタッフ西川

えっ、妊婦さんは、うな重禁止ってこと!?

スタッフ中村

さすがにうな重は・・・鰻の量が多いからちょっと心配だけど、たまに鰻のお寿司1貫を食べる程度なら推奨摂取量の範囲内だと思うわ!

1回にレチノールを摂りすぎただけでリスクが高まるというのではなく、連続して摂取し続けて過剰に体内に蓄積されることがよくないから、もし食べ過ぎてしまったら当分レチノールの多い食品を控えて調節をするとよいと思うわ。

そういう時は、体内に蓄積される脂溶性のレチノールは控えて、後は野菜から補うといいのよ!

西洋かぼちゃ、にんじんなどに含まれるβ-カロテンなら、体に必要な量しかビタミンAに変換されないので、過剰症の心配がないの。

スタッフ西川

なーんだ「妊婦は1日に人参10本まで」なんてことはないんだね(笑)

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