セラミドは保湿力が低いってお客様から・・・違いますよね?
セラミドは高い保湿効果があると言われていますが、 本当でしょうか?
ヒアルロン酸などの水溶性の保湿成分は水分を抱え込みますが、セラミドは油分なので、その水分が逃げないようにする程度の弱い保湿力しかないと思います。
その通り、セラミドそのものの保湿力は本当に低いですよ。
えぇっ!?
いつもセラミドの保湿力はスゴイって言ってましたよね!?
ウソだったんですか?
セラミド美容液をウリにするシェルシュール、絶体絶命の危機?
セラミドそのものの保湿力は実は本当に低い
*セラミド構造式
保湿のメカニズムが違うため比較は難しいのですが…厳密に言うと
「セラミドそのもの」の保湿力は低いです。
保湿のメカニズム
保湿成分が水分を保持する方法、保湿のメカニズムには、大きく分けて4つあります。
- つかむ
- かかえこむ
- はさむ
- ふたをする←セラミドそのもの
セラミドそのものの場合は、一部は水をほんのわずかつかみ、
保湿メカニズム別・お肌の潤い貢献度
保湿メカニズム別の、お肌の角質層における潤い貢献度は、以下の通りと言われています。
- はさむ(細胞間脂質) 80%
- つかむ(天然保湿因子) 17%
- ふたをする(皮脂) 3%
※貢献度を数値で示していますが、目安であって厳密な数値ではありません。
参考文献:スキンケア美容医学事典 よしき皮膚科クリニック銀座院長 吉木伸子 著
※ヒアルロン酸などの「かかえこむ」成分は角質にありますが、うるおい貢献度は低いです。
セラミドそのものの場合は、天然保湿因子のようなつかむ効果や、皮脂のようなふたをする効果が少し期待できます。
セラミドは、保湿には重要ではないということ?
セラミドは「ラメラ構造」で超保湿力を発揮
セラミドは、水分を「はさむ」=ラメラ構造にしてあげることで、本来の保湿力を発揮することができます。
水分を一度つかまえると、湿度が0%になっても蒸発させない!と言われる程の保湿力は、ラメラ構造にすることで初めて機能します。
だから、セラミド化粧品には、セラミドをただ入れるのではなく、ラメラ構造になるように配合することが大切なのです。
ちなみに、ラメラ構造というのは、脂質2重膜のシートが何重にも重なった層状の構造で、ミルクレープのような構造です。
セラミドをただの保湿成分として配合している化粧品は、保湿力は低い可能性があるんでしょ?
セラミドがラメラ構造になるように配合されてるか、どうやって見分けるの?
「ラメラ構造」を見極めるポイント
正直、明確に「これならラメラ構造です」という基準はありません。
それじゃ困りますっ!
1 パッケージやサイトをチェック
まず、セラミドをラメラ構造にして配合している化粧品なら、その旨を明記していることが多いでしょう。
問い合わせてみれば確実です。
2. 成分表示からチェック
成分表示に「ラメラ構造」のための必須成分が入っているかが、見極めるポイントになります。
ヒト型セラミド
セラミドは次のような表記になっているので、見分けるのが簡単です。
セラミド + 数字 OR アルファベット
例)セラミド1、セラミド2、セラミドNG、セラミドAG
コレステロール
コレステロール、フィトステロールズなど
脂肪酸
ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸など
オレイン酸も脂肪酸ですが、あまりお肌には良くないので私が処方を組む場合は避けると思います。
界面活性剤
水添レシチン、ラウロイルラクチレートNa、ステアロイルラクチレートNaのいずれかが、もっとも多いと思います。
これで100%確認できる、ということではありませんが、かなりカバーできていると思います。
セラミドの保湿力 まとめ
「セラミドそのもの」での保湿力は本当に低い。
しかし、セラミドが「ラメラ構造」を作ると、高い保湿力を発揮する。
セラミド化粧品を買うなら、セラミドが「ラメラ構造」になっているか確認すること!
ラメラ構造をしたセラミドなら、保湿力が高く、バリア機能も高めてくれるので、酒さや脂漏性皮膚炎など、敏感肌の方に特におすすめです。
安心してください!シェルシュールのセラミド美容液は、全てラメラ構造になっていますよ!
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