塗り直すのが面倒だっ!
どんな日焼け止めも塗り直しが必要
落ちにくいウォータープルーフ処方はお肌にどうしても負担になります。
確かにウォータープルーフではないと落ちやすいですが、モイスチャーマトリックスUV+はウォータープルーフではない他社製品と比較しても、落ちやすさは同じレベルです。
しかも、ウォータープルーフでも耐水テストでは80分程度が普通で、肌に塗った皮膜など、長い時間は保てないのです。
ウォータープルーフを含むどんな日焼け止めも、塗り直しが必要なのは同じです。
こちらの記事で詳しく解説しています。
適切な量・こまめな塗り直しは基本!
そもそも『塗る量や塗り直し回数』が少な過ぎる方が多く、実際は商品に表示されているSPFやA+++などの性能を、十分に発揮できていないパターンも多いと思います。
SPFを測定する際は、けっこう厚く塗るんですよ。
日焼け止めなのに乾燥しないのはおかしい!
紫外線吸収剤の刺激による乾燥
なぜそういった製品で乾燥するかと言うと、一つは紫外線吸収剤の刺激によるものです。
→肌が乾燥する
なので、『成分良好』と言われる、お肌に優しい日焼け止めは、ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)を謳うものが多いのです。
紫外線散乱剤「粉」が多いとカサカサ感が
*写真はイメージです
しかし、紫外線散乱剤は「粉体」なので、紛が多いとお肌に塗った時に白く粉っぽくなり、カサカサとした感じが残ってしまいます。
そして、紫外線散乱剤だけを使用してSPF30以上を出そうとすると、配合量が増え、乾燥の原因を作ってしまいます。
こういった理由で、お肌に優しい日焼け止めは乾燥しがちなんです。
結論:紫外線吸収剤&紫外線散乱剤+セラミドで乾燥の原因を減らす。
そこで、マイクロカプセルに入れた紫外線吸収剤で肌に負担をかけずにSPFを出し、紫外線散乱剤の使用量を抑えることで乾燥の原因を抑えました。
そして、セラミド美容液をベースにしたので、むしろ潤うUVケア商品にできたんです。
白浮きしないけど「ナノ化問題」は大丈夫なんですか?
粉体である紫外線散乱剤は「白浮き」の原因になりますが、粉をナノレベルに小さくすることで、光の反射を抑え、白浮きを防ぐことができます。
研究発表や調査結果で分かっていること
・ナノ化すると細胞内に入るサイズだが、通常は2次凝集(粒子同士が固まる)しているので、なかなか細胞には入っていかない。
・表面をコーティング処理しているものは毒性が低い。
したがって20~100nm程度のコーティングされている酸化チタン、酸化亜鉛であれば使用しても問題はない、と判断して使用しています。
モイスチャーマトリックスUV+で使用している紫外線散乱剤
酸化チタン
・粒径はたて1
・シリカ
問題ないと考える大きさで、肌への親和性が高く、白浮きもしません。
紫外線吸収剤の配合量を最小限にする「マイクロカプセル」
しかし、問題ないと判断したとしても、高濃度に使用するのはやはり躊躇します。
さらに、敏感肌の方が使用することを考えると、分散剤として油分や界面活性剤の配合量を多くしたくなかった。
ですから、マイクロカプセルに出会うまでは、肌に優しく使用感の良い日焼け止めを作ることは、
ほとんど無理なのではないかと思っていたくらいでした。
マイクロカプセルに入れた紫外線吸収剤(ナノではありません)を使うことで、
・紫外線散乱剤(粉体)の使用量を抑え
・白浮きや乾燥を抑え
・粉体分散剤としての油分や界面活性剤の配合を抑え
ることができ、使用感も仕上がりも、格段にアップさせることができました。
さらっとした使い心地のわりに、ある程度水にも強い理由は、こちらで解説しています!
(ちょっとマニアックな、製品開発のお話です。)
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