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界面活性剤はバリアを壊す?セラミド化粧品には欠かせない、バリアを作る界面活性剤

成分徹底解説

こんにちは、セラミド化粧品DSRの西川です。

突然ですが、界面活性剤は悪者だ!避けるべきだ!と思っている方、いらっしゃいませんか?

スタッフ西川
敏感肌のためのシェルシュール化粧品って、界面活性剤が入ってるんですね・・・危険ではないですか?
スタッフ中村
あら、どうして危険なの?
スタッフ西川
だって界面活性剤ってバリアを壊すんでしょ?
スタッフ中村
成分知識がアップデートされてないみたいねぇ。

実は、セラミド美容液において、界面活性剤はなくてはならないもの!

バリア機能に重要な「ラメラ構造」を作る役割をしてくれているんです。

界面活性剤がバリアを壊すって本当?

スタッフ西川
コスメコンシェルジュ中村さん、お願いします!

界面活性剤は「水になじむ」部分と「油になじむ」部分を持つ成分ですが、様々な種類があって、性質もいろいろ。

用途も洗浄、乳化、可溶化、分散、起泡、消泡、殺菌等あり、「界面活性剤」で一括りにはできないわ。

西川君ご心配の、お肌のバリアを壊すのは、主に「洗浄」に用いられる界面活性剤

洗浄剤として配合された界面活性剤の「油になじむ」性質で、バリア機能を形成する細胞間脂質とくっついて溶かし、お肌から流出させてしまうの。

しかし「乳化」(水と油を混ぜる)に用いられるものは洗浄力がないので、ほとんどバリアを壊しません。

なぜなら、乳液や美容液には、予め「油分とくっついて」配合されているので、それ以上油分をお肌から奪うことができないからです。

スタッフ西川
へぇ~界面活性剤でも、配合のされ方や種類で、性質も変わるんだね。

バリアを作る界面活性剤がある!

セラミドは「ラメラ構造」を作ることでバリアを形成し、その保湿力を発揮することができます。

スタッフ西川
キレイに並んで層になっていることで、水分をがっちり保持することができるんだよね。
スタッフ中村
でも、このような層状のラメラ構造にするためには、界面活性剤が必要なの。
スタッフ西川
え?界面活性剤がバリアを形成するってこと?
医学博士
そうなんですよ。界面活性剤は上手に使えばとても有能で、刺激も少ない、なくてはならない成分です。
スタッフ西川
しゃ、社長!いつの間に!
医学博士

さらに、セラミドだけでなく、他の細胞間脂質であるコレステロールや脂肪酸も一緒に配合することで、よりバリア機能回復の効果が高くなるという報告もあります。モイスチャーマトリックスは、ラメラ構造を整え、バリア機能をさらに高めるために、コレステロールや脂肪酸も一緒に配合しています。

角質層の図

スタッフ西川
実際のお肌の保湿機構に、限りなく近づいているんですね!

セラミドの種類とラメラ構造についてはこちら

そのセラミド化粧品、本物入ってる?簡単ヒト型セラミド見極め方
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スタッフ西川
あ、社長はまたどこかへ・・・俺、今いいこと言ったのになぁ。

界面活性剤は肌に残って乾燥させる?

スタッフ西川
でもさ、界面活性剤って、分解されないで肌に残るんでしょ?
スタッフ中村

昔はそういった界面活性剤も多くあったわ。現在化粧品で使用されている界面活性剤は生分解性のあるものがほとんど。

特に、油性成分と水溶性成分とがエステル結合した界面活性剤は、お肌の上の酵素で容易に分解されるの。(モイスチャーマトリックスに配合されているもの)

スタッフ西川
へぇ~界面活性剤は悪いヤツっていうイメージ、変わって来た!

界面活性剤についてさらに知りたい方はこちらをどうぞ。
▶敏感肌は避けるべき?ホントにお肌に悪い?界面活性剤の皮膚への影響

成分だけ見てもお肌への刺激の強さは分からない

以下はモイスチャーマトリックスQに配合されている全成分で、オレンジ色の下線が引いてあるものが、界面活性剤です。

モイスチャーマトリックスQ全成分

水、プロパンジオール、BG、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAP、フィトスフィンゴシン、リノール酸レチノール、トリスヘキシルデカン酸ピリドキシン、PCA-Na、PCA、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシンHCl、アルギニン、トレオニン、プロリン、ヒアルロン酸Na、ポリクオタニウム-51、ビオサッカリドガム-1、ツボクサエキス、オウゴン根エキス、イタドリ根エキス、カンゾウ根エキス、チャ葉エキス、ローズマリー葉エキス、カミツレ花エキス、グリチルリチン酸2K、ヒドロキシプロリン、ベヘニルアルコール、コレステロール、フィトステロールズ、ステアリン酸、1,2-ヘキサンジオール、カプリリルグリコール、エチルヘキシルグリセリン、ベタイン、キサンタンガム、カンテン、カルボマー、水添レシチン、ラウロイルラクチレートNa、ステアロイルラクチレートNa、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、乳酸Na、クエン酸、クエン酸Na

スタッフ中村
配合量の多い順に記載するルールだけど(1%以下は順不同)、界面活性剤が何の目的で配合されているのか、エステル結合した状態なのかそうでないのか、そこまで分からないわ。
スタッフ西川
うーん、確かに分からない。
スタッフ中村
もちろん、合わない成分を避けることは大切だけれど、避けなくても良いものを、避けてしまっていることもあるかもしれないわ。

なお、セラミド濃度が高いと、ラメラ構造にするための界面活性剤の量も比例して高くなります。

アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などをお持ちの超敏感肌の方には、セラミド濃度が低いものからお試し頂くことをおススメしています!

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