お肌の潤いを保ち、外部の刺激からお肌を守るのは?
お肌のバリア機能!
角層のセラミドとか、保湿バリアのことですよね。
正解!
今日はさらに、バリア機能を担うTJとCEを紹介します!
誰それ?新入社員?2人も?
皮膚のバリア機能とは
まずはよく知られている、皮膚のバリア機能をおさらいしましょう。
皮膚には外部刺激から身体を守り、内部からの水分の蒸散を防ぐバリアとしての機能があります。
皮膚の最外層である角層は、天然保湿因子、角質細胞間脂質、皮脂膜から成る保湿バリアを形成しています。
これが正常であれば、ゆらぎの無い、健やかな潤い肌になります。
このバリアが弱っていると、ゆらぎやすい敏感肌、乾燥肌になります。
第二のバリア「タイトジャンクション」
タイトジャンクション (TJ)とは、角層のさらに下の顆粒層に存在し、隣り合う細胞の隙間を埋める細胞接着装置です。
タイトジャンクション (TJ)が細胞同士を強く接着させることで、外部からの刺激物の侵入を防いだり、内部からの水分や保湿成分の蒸散を防いでいます。
1.外からの異物の侵入を防ぐ
2.ターンオーバーの正常化
3.神経線維が異常に伸長するのを防ぐ
4.内部からの水分の喪失を防ぐ
タイトジャンクションについて、詳しく知りたい方はこちら!
角質細胞を守る「コーニファイドエンベロープ」
コーニファイドエンベロープ(CE)とは、角層を構成する、角質細胞の周りを覆う頑丈なたんぱく質の膜状構造のことを言います。
これにより角層内部からの水分の過剰な喪失を防ぐことができます。
この膜が未熟だと、刺激物の侵入や角層細胞の乾燥により、肌荒れが起こります。
ターンオーバーとコーニファイドエンベロープ
表皮では基底層で細胞が生まれ、有棘層・顆粒層に上がっていくにつれて徐々に細胞が成熟していきます。一般的にこれをターンオーバーと言います。
生まれたての細胞はコーニファイドエンベロープ(CE)が未熟である、すなわち細胞の周りを囲む構造体はもろくて不完全な状態になっています。
細胞が表面に近い角層に移っていくにつれて徐々に成熱した状態、すなわち強固な構造体になっていきます。
コーニファイドエンベロープ(CE)を十分に成熱させることは、バリア機能を向上し皮膚を正常に保つために極めて重要と言えます。
タイトジャンクション (TJ)もコーニファイドエンベロープ(CE)も、お肌のバリア機能に大切なことは分かったけど、どうしたら強化できるの?
タイトジャンクションとコーニファイドエンベロープを強化する!オススメ成分
タイトジャンクション→カルシウム
タイトジャンクション(TJ)を維持するのに必要なのがカルシウム。カルシウムを補給することでタイトジャンクションを強化し、バリア機能強化と敏感さの軽減が期待できます。
食事でカルシウムを摂るのも良いですが、食事のカルシウムは全身に使われます。肌に届けるなら、直接塗ったほうが効果的です。
よし!牛乳でお肌をパックしよう♪
食物アレルギーのリスクや、炎症等の原因になることがあるため、食品を肌に塗るのはお勧めできません。
化粧品の表示名称「ホスホリルオリゴ糖 Ca」の配合された化粧品を使って下さいね。
コーニファイドエンベロープ→グリチルリチン酸2K
グリチルリチン酸2Kは抗炎症成分として有名ですが、実はコーニファイドエンベローブ(CE)を強化する因子を、増やしてくれる効果もあります。
タイトジャンクションとコーニファイドエンベロープまとめ
お肌のバリア機能は、角層の保湿バリアだけでじゃない!
TJとCEまとめ
タイトジャンクション (TJ)
→顆粒層で細胞の隙間を埋め、バリアを形成する
(カルシウムで強化)
コーニファイドエンベロープ(CE)
→角質細胞の周りを頑丈な膜で覆い、バリアを形成する
(グリチルリチンン酸2Kで強化)
特に敏感肌の方は、バリア機能が弱っている可能性が高いので、あらゆる方向からお肌のバリア機能を強化して、ゆらぎのない健やかなお肌を目指しましょう!
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