セラミドを塗っても、お肌のセラミドを作る能力がアップするワケじゃないですよね?
それって応急処置ってこと?
確かに応急処置です。
しかし、その応急処置こそが、悪循環からお肌を救い、お肌のセラミドを作る能力アップにつながるんですよ!
この記事では、なぜ敏感肌の方にセラミドをおすすめするのかを詳しく解説し、お肌の悪循環から抜け出すプロセスをお伝えします。
セラミド・ターンオーバー・炎症の関係
セラミドはターンオーバーの過程で作られる
お肌のセラミドは、お肌の細胞がターンオーバーする過程で、細胞の一部をもとに作られます。
そのため、セラミドを作るのには時間がかかり、また、作れる量に上限もあります。
角質層にセラミドが十分供給されることで、お肌のバリア機能は高まり、炎症等のトラブルがおきにくい、健康で美しい肌になります。
炎症が起きるとセラミド生成量も減る
炎症などのトラブルが起きている肌は、ターンオーバーのプロセスが正常に行われず、セラミドを作る力が低下します。
なお、紫外線を浴び過ぎることでも炎症を招き、セラミドが作られる量が減ります。
セラミドの減ったお肌は、バリア機能が低下し、炎症等のトラブルがさらに起きやすく、しかも乾燥しやすくなります。
炎症する
→正常なターンオーバーが妨げられる
→セラミド生成量が減る
→バリア機能が低下する
→炎症が起きやすくなる
↑上に戻る
炎症が続く肌、敏感肌では、こんな悪循環が生まれている可能性が高いです。
ちなみに、セラミドはお肌から流出しやすく、朝晩行う洗顔によっても流出してしまいます!
セラミドの「応急処置」がカギ
セラミドを補うことで好循環が生まれる!
応急処置、というのは聞こえが悪いですが、日々セラミドを補ってバリア機能の低下による炎症を減らすことで、お肌の回復スピードは上がります。
一時的にでもセラミドが増える
→バリア機能が回復する
→炎症が起きにくくなる
→ターンオーバーが正常化
→セラミド生成量が増える
↑上に戻る
セラミドを塗るという応急処置が、悪循環を断ち切り、好循環へと導きます。
傷パワーパッドに似てる?
体に傷が出来た時の対応を考えてみて下さい。
- 自然治癒を待つ
- 傷パワーパッドを貼って自然治癒しやすい状況を作る
(=セラミドを塗る) - お肌の元や傷の治りに関係する食事をして治りやすい体づくりをする
という方法の違いですね。
応急処置にはなりますが、傷パワーパッドを貼ると治りが早いですし、さらに食事も気を付けると、ベストですよね。
セラミドを塗ることで、お肌がセラミドを作るための環境づくりができるんですね!納得です!
終わりに
敏感肌は、お肌のバリア機能が低下し、目に見えないレベルの炎症が沢山起きていることが多いですし、マスクの摩擦で炎症が常態化している方も多いです。
バリア機能が弱ってしまった敏感肌は、セラミドを補うという強力な「応急処置」で、美肌の好循環スパイラルへ導いて行きましょう!
なお、セラミドのほかに、炎症のケア(抗炎症)も取り入れれば、さらにバリア機能が回復しやすくなります。
また、化粧品成分の中には、例えばカルシウム(POsCa)など、セラミド産生を増やす成分もあります。それも合わせて取り入れると、さらにバリア機能を高めることができますね。
こちらの記事では、そのような注目の成分をご紹介していますので、参考にしてみてください
じゃあ、お肌のトラブルが落ち着いたら、セラミドは塗らなくていいんですか?
お肌のセラミド量は、年齢とともに減ることが分かっているので、予防のためにも取り入れて行くと良いでしょう。
人気記事ランキング